台風への備え

大型で猛烈な勢力の台風19号が週末にかけて関東に上陸する可能性が高まってきました。
先月千葉県内の各地で大きな被害をもたらした台風15号以上の暴風が吹き荒れることが見込まれる様なので、今からとても心配です。

千葉県内ではまだ屋根にシートがかかったままの住宅が大半なのですが、今回の台風はより勢力が大きい分、千葉県だけでなく関東一円に被害が及ぶ可能性があります。

屋根や外壁の修理や点検など、「台風への備えは万全に!」といっても、千葉県内では建築業者が前回の被害の対応に追われている中、一般の方ができることには限界があるでしょう。
また近年では、雨戸やシャッターがない住宅や軒の出の少ない住宅が増えているので、益々心配です。
外部からの飛散物による窓ガラスの破損や雨漏りなどの事例も多くなっています。

敷地内にある飛散物の固定や撤去など、まずはできることから各家庭で対策をする必要があります。

住宅の自然災害への対策の見直しを!

近年では、台風の関東直撃をはじめ、落雷やゲリラ豪雨、大雪、異常気象など、今までの常識が全く通じなくなっています。
「観測史上初」や「過去に類のない」などの表現が日常的に使われる様になりました。

建物の安全性を決める建築基準法も、今までの常識や過去の災害事例などをもとに定められていますが、これからは建築基準法を満たしていても決して安全とは言えなくなるでしょう。

そして建築物の施工基準の全てが建築基準法や施行令などの法令で細かく定められているわけではありません。
施工の細部については、現場では建材・資材メーカーの施工要領書や施工規準書などをもとに施工が行われることが多いのですが、中には大工や職人が自分の経験をもとに、施工要領書通りに施工しないことも珍しくありません。
「今まで50年近くこのやり方で施工してきたけど、問題が起きたことはたった一度もない!」というのがこの様なベテランの大工・職人の口癖です。

しかしこのような言い分も今後は一切通用しそうにありません。
なにしろ、過去に例がない事象が次々と発生しているのですから・・・。

これから家を建てたりリフォームを行ったりする際には、住宅会社の営業マンの説明だけで安易に納得せず、他の建築の専門家の意見を聞いたり、自分で情報収集を行うなどより慎重に検討することが必要になると思います。

建築基準法は最低限の基準であることをお忘れなく!
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