換気扇の不具合

梅雨でジメジメするこの時期、浴室のカビが気になります。
カビの発生を防ぐためには、換気を良くして乾燥させる事が大切です。

ところが中古住宅のホームインスペクションをしていると、換気扇が回っていても正常に換気していない事が少なくありません。
(中古住宅ではおよそ2~3割位の確率で換気扇の不具合が見つかります。)
とくに浴室やトイレの天井埋め込みタイプの換気扇は注意が必要です。

換気扇が正常に作動しているかどうかは、テッシュペーパーを換気口に近付けてみれば簡単に確認する事ができます。
テッシュペーパーが換気口に吸い付く様であれば正常です。
しかし吸い付かなければ換気扇の機能はおそらく果たしていません。

換気扇は定期的な点検と清掃が必要

換気扇の不具合の原因はいろいろあります。
・換気ダクトの接続不良(接続部の隙間から排気が漏れているので、アルミテープの巻き直しが必要)
・排気ダクトがつぶれていたり、曲がりが多い(ダクト配管のやり直しが必要)
・排気ダクトに穴が開いている(アルミのジャバラ管だと簡単に穴が開いてしまう)
・排気口のパイプフードやダクトの途中にあるダンパー(シャッターのようなもの)が閉じている
・吸い込みグリルのルーバーや換気扇フィルターの汚れ(塵や埃を掃除すれば直ります)
・換気ガラリ(排気口)の汚れ(排気の出口が詰まっている状態です)
・二室用換気扇の吸い込み口と吐き出し口の接続間違い(設置した時から換気していない可能性があります) 
・換気扇本体の故障(交換が必要になります)
 などです。

浴室がユニットバスで天井点検口があれば、点検口から覗いてご自分で確認できる場合もあります。
換気扇が音を立てて回っているのに一向に換気している様子がない場合は、何らかの不具合が考えられます。
時々点検を行い、換気口のルーバーやフィルターをこまめに掃除する様心掛けましょう。

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換気扇のスイッチをオンにしてテッシュペーパーが写真の様に換気口に吸い付けば正常です

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