リノベーション前の住宅診断のススメ

近年では、新築住宅の性能を上回るような高性能住宅をリノベーションによって実現した事例が増えている様です。
リフォームの際に、住宅性能を向上させるのは常識になりつつあります。

一方では、断熱性や耐震性が低いままでも、住宅設備や間取り変更、内外装などにひと通り手を加えれば、リフォームでも1,000万円を超えてしまうことは少なくありません。
しかしこれらの表面的な見た目だけの「お化粧リノベーション」では、コストを下げることはできても、やがて満足できずに建て替えるか性能向上メインのフルリノベーションを行う必要性を感じることになる可能性が高いと思います。
完成当初は、デザイン性の高さや使い勝手の良さに満足できても、10年後まで継続して満足できる様には思えません。

住宅性能向上リフォームを行うためには、リフォーム着手前に詳細な住宅診断を行うことが不可欠です。
住宅診断で現在の耐震性能や断熱・省エネ性能などをきちんと調査し、今の住まいにどんな問題があるのかを事前に正確に把握しておくことが重要です。
ここでいう住宅診断とは、住宅・リフォーム会社が行う見積書作成のための現地調査とは全く目的が異なるものです。

良くあるリフォームの失敗事例として、「見た目を優先してしまい、本当に必要なリフォームを行わなかった」、「着工後に必要な補修工事や補強工事に気付いたため、想定外の追加工事が発生した」、「耐震性能や断熱性能が思っているよりも向上しなかった」、「劣化や不具合の補修を同時に行わなかったため、再度工事が必要になった」などがあります。
これらの原因のほとんどは、事前の調査・診断ミスにあるといって良いでしょう。

「リフォームは、解体してみなければわからない」と良くいわれていますが、一定のスキルを持った人が事前にきちんと調査すれば、たとえ断言することはできなくても、ある程度の予測は十分可能です。
想定外の事態が発生する原因のほとんどは、調査の甘さや調査を行った人のスキル不足が原因だと思います。

リフォーム前の住宅診断は、第三者に依頼することをオススメします

住宅・リフォーム会社が行う現地調査は、どうしてもリフォームを計画している部分が中心になるため、建物全体に調査が及びません。
一定規模以上のリフォームを検討する上では、一度建物全体の調査を行っておくことが、リフォームの効果を最大限に引き出す秘訣です。

住宅・リフォーム会社に依頼して建物調査を行う方法もありますが、住宅会社に建物調査を専門に行える人がいない場合や、工事の発注先がまだ決まっておらず、調査を依頼しにくい場合などは、第三者に調査を依頼する方法があります。

工事に利害関係がないため、優先的に補強や補修すべき点、改善を要する点などが明らかになり、効率よく満足度の高いリフォーム・リノベーションが実現しやすくなります。

弊社でも、リフォーム・リノベーション前の住宅診断を行っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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