在来工法浴室リフォームの注意点

現在、国内で建築される住宅の浴室のほとんどはユニットバス(近年ではシステムバスと呼ばれることが多い)です。

ユニットバスとは、あらかじめ工場で成型された天井や壁パネル、床の防水パン、浴槽などを現場に搬入し、組み立てて設置する浴室の事です。
従来の在来工法の浴室と比較して、工期が短くて済み、安価で品質が安定しているのがメリットです。
また防水性や断熱性に優れ、カビが生えにくく掃除がしやすい事から、現在は浴室をリフォームする場合にもほとんどのご家庭でユニットバスが採用されています。

在来工法浴室は柱や土台が腐食している可能性が高い!

しかし、築30年以上の住宅に多い在来工法浴室をユニットバスにリフォームする際には注意が必要です。
私が住宅会社でリフォームを行っていた際には、在来工法でつくられた浴室の80%以上で何らかの蟻害や腐朽が生じていました。
昔の在来工法浴室は防水性が低いため、浴室廻りの土台や柱の根元付近がシロアリ被害にあって完全に消失しているケースも決してめずらしくありませんでした。(写真1参考)
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                                         (写真1)
一方、同じ在来工法の浴室でも比較的築年数の新しいものは、浴室廻りの基礎がブロックやコンクリートなどで1mほど立ち上がっていて、この場合には蟻害や土台の腐朽が比較的軽度です。(写真2参考)
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                                         (写真2)

2つの違いは、浴室内部からは解体するまでわかりませんが、浴室が外壁面にある場合には外部から見分けることが可能です。
蟻害が発見された場合は、腐食した土台や柱の交換、補修が必要になります。
築年数の古い住宅はただでさえ耐震性に問題を抱えている場合が多く、構造材に蟻害や腐朽が生じていたら安全性はさらに低下しています。
ひとたび大きな地震にあえば、倒壊してしまう確率が一段と高くなっています。
そのまま放置して工事を進めるわけにはいきません。

そして交換や補修工事が必要になれば、当然工期や工事費にも影響します。
リフォーム工事では解体してから想定外のことが起きることが多いのですが、その影響を最低限に抑えることは可能です。
経験豊富なリフォーム会社であれば、詳細な現地調査をもとにあらかじめ蟻害や腐朽が見つかった場合の工期や追加費用の目安を提示してもらうことができます。
しかしそうでない場合は、後から予想外の追加工事費用を請求されて工期も大幅に伸びてしまうことにもなりかねません。
こうした説明を一切行わないリフォーム会社は要注意です。

在来浴室をリフォームする場合には、工期や予算に余裕をみておく事が重要です。
またリフォームする際だけでなく、在来工法浴室の中古住宅を購入する際にも十分注意する必要があります。

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在来工法の浴室リフォームには注意が必要!
壁のタイルのひび割れやシーリングに隙間があったら、柱や土台が腐食している可能性が高い!

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