リノベーション済中古マンションを購入する際の注意点

新築マンションの価格が高騰している中で、リノベーション済中古マンションの売れ行きが好調の様です。
リノベーション済中古マンションの利点は、新築マンションよりも駅近など立地条件が良いことが多い点や、新築マンションの引き渡しが1年以上先になることが多いのに対し、数か月先には引き渡しを受けることができること、新築マンションよりも引き渡し後の物件価格の値下がり幅が少ないことなどがあります。

そして一番の魅力は、やはり価格の安さでしょう。
リノベーション済マンションの多くは、リノベーション事業者が相場の7~8割程度で買い取り、300万円前後のリノベーションを施して再販売しているものです。
内装や住宅設備機器などの目に見える部分は全てリフォームしているので、非常にお買い得感があります。
全て自分の好きな様にリフォームすることはできませんが、そこそこの住宅を、割安価格でスピーディに入手したい方には最適です。

しかし、多くの事業者が新規参入しているので、中には専門知識や経験もない新規参入業者がトラブルを引き起こす事例も増えている様です。
特にマンションリフォームは戸建リフォームよりも参入障壁が低いので、低品質のリフォームも少なくありません。
また、リノベーション済マンションの購入には、リフォームの打ち合わせなどのわずらわしさがない反面、どのようなリフォームを行ったのかよくわからないのがデメリットです。

特に築30年以上のマンションでは、金属製の給水・給湯管が使用されていることが多く、本来であればリノベーションに併せて配管の交換は不可欠です。
しかし給水・給湯管を全て交換するとなると、30万円程度は費用が掛かってしまうので、販売価格が上がり、他社との価格競争で不利になってしまうという問題があります。

そのため表向きは「全室リノベーション済」などとうたっておきながら、見えない部分は放置してしまい、引き渡し後数年で漏水事故が発生するといったトラブルも珍しくありません。
また、この様な物件に付けられている瑕疵保証の保証期間も通常は1~2年程度なので、2年以上漏水しないと判断できれば、販売価格を下げるために隠れて見えなくなる部分には手を付けないケースが多くなるのです。

見えない部分(配管、断熱、耐震等)までしっかりと改修して、「高品質な住宅」にして市場に出さなければ、国内の中古住宅市場の活性化はありません。

リノベーション済中古マンションを購入する際には、見えない部分の工事内容を確認する!

現在、中古マンションの買取再販事業を行っている事業者は、不動産業者や新規参入業者が多く、リノベーションの施工実績や施工管理能力が不足しているケースが散見しています。
また、リノベーション済中古マンションでは、先に売れる値段で販売価格を設定し、そこから会社の利益と中古マンションの仕入れ原価、販売経費等を差し引いて、残りをリノベーションの予算とするので、どうしても工事にかけられる費用は不足しがちになります。
隠ぺい部分の工事は本来優先されるべき工事であっても、後回しになってしまいがちです。

こうしたことを予防するためには、床下や天井裏等の隠れて見えない部分についてどの様な工事を行ったのか、きちんと確認して記録に残しておくと良いでしょう。
特に給排水管については、リフォーム前にどの様な調査を行い、どんな工事を行ったのかは必ず確認しておく必要があります。
できれば工事前、工事中の写真などをもらっておくと良いと思います。

業者から「保証がついているので大丈夫」と言われても、2年程度の保証では決して安心できないと思った方が良いでしょう。

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ホームインスペクション済のリノベーション中古マンション
リノベーション済中古マンションを購入する際には、事前にホームインスペクションをしておくと安心です!

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