屋根裏の招かざる客

住宅の屋根裏で見かける動物といえば、誰もがコウモリやネズミを思い浮かべるでしょう。少し田舎の方ではタヌキなども時々屋根裏で見かける事があるそうです。

屋根裏を調査していて私が過去に見かけた動物には、他にハクビシンがいます。(正確に言うと足跡と糞尿からハクビシンだとわかりました)
千葉県の船橋市と東京の文京区のお宅で見かけました。ハクビシンというと、決して小さな動物ではありません。都内にいるのは少し意外な気がしますが、害獣駆除業者によるとハクビシンはほぼ全国各地に生息しているらしく、都内でも特に文京区には多いそうです。近くに大学や神社などが多いためでしょうか。
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屋根裏調査はトレジャーハンティング?

実は文京区の現場で屋根裏調査を行ったのは、天井にできたシミがきっかけでした。初めは、リフォームと雨漏り調査の依頼だったのですが、調査の結果、シミの原因は雨漏りではなく、ハクビシンの糞尿だった事がわかったのです。天井裏は長期にわたって堆積したハクビシンの糞尿でいっぱいでした。衛生的にも良くありませんでした。臭いや騒音、配線切断の恐れもあります。

屋根裏に動物が侵入したとなれば、その進入口を確かめて塞がなければなりませんが、ハクビシンは大人の拳ひとつぶんの隙間があれば通り抜け可能だそうです。駆除は専門業者に任せて、屋根どうしの入り組んだ隙間や通風口、軒裏の隙間などを点検し、進入口となりそうな部分をリフォームと同時に塞ぎました。

屋根裏では、ほかにヤモリやアメリカカンザイシロアリ、スズメバチの巣などが発見される事もあります。しばらく空き家となっていた家の屋根裏からは、以前の住人が隠していたと思われる「お宝」が見つかった事もあって、ちょっとした探検家気分を味わう事ができます。

興味のある方は、一度自分の家の屋根裏を覗いてみてはいかがでしょうか?
その際には、天井材に乗ると天井ごと落ちてしまうので、くれぐれも注意してください。

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