建築の勉強

今日で10連休の折り返しです。
元号が変わって新しい時代がスタートしました。

さて、家づくりの現場では、日々様々な問題が発生します。
弊社には施工の不具合調査の依頼が度々ありますが、顧客とのトラブルを抱えた施工者側から調査を依頼されることも少なくありません。
そして調査を行って改めて気付くことがたくさんあります。

住宅建築には、建築基準法や品確法、建設住宅性能評価、建築学会の仕様書、木造住宅工事仕様書など様々な基準があります。
また各住宅会社では独自の施工基準などを定めて、それらをもとに品質検査を行っています。
しかし、それらですべてをカバーできているわけではありません。
数値や基準で明確に判断できないものは、現場担当者の判断にゆだねられます。

住宅は一軒一軒、仕様や構造、工法、形状などが異なるため、住宅の品質には明らかに施工不良とはいえないグレーゾーンの不具合が数多く存在しているのです。

また、基準や制度は時代と共に変わるので、数年前の基準で施工したものが今の基準にあわないといったことも珍しくありません。
以前は当たり前の様に採用されていた建材が、現在は人体に有害とされて使用禁止になったり、欠陥が生じやすいとされて製造中止になったりすることもあります。

家づくりのプロとして欠かせないこと・・・

他方では、雨漏りや結露、強度不足などの明らかな施工不良などもあり、これらが発覚すると顧客は疑心暗鬼になって、すべてに対して疑いの目を持つ様になります。
こうした顧客からの指摘に対し、施工業者が明確な根拠をもとに反論できなければ、大きなトラブルに発展してしまいます。
そして施工業者の担当者に知識がなくて曖昧な返答しかできなければ、顧客の不安はますます大きくなり、言われるままに手直しを繰り返すことにもなりかねません。

現在はインターネットの普及と共に、顧客も建築知識や住宅会社の口コミ情報などを簡単に入手できる様になりました。
しかし中には間違った情報もあるので、作り手側がきちんと顧客の不安を取り除くことが大切です。

無駄なトラブルを避けるためにも、日々最新の基準や商品知識を身に付ける努力が必要になります。
この10連休を普段はあまり時間がなくて読む機会がない建築専門誌や教本などに目を通す良い機会にしたいと思います。

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