中古住宅購入前のホームインスペクションには売り主様の理解が不可欠!

ここのところ、インターネットのリフォーム関連記事の監修や執筆を行う機会が増えてきました。
昨日、【料金相場.jp】というサイトの「洗面所リフォームの料金相場と業者の選び方、安くする方法」という記事の監修を行いましたので、洗面室のリフォームをご検討中の方は是非参考にしてみてください。
https://context-japan.co.jp/ryokin/senmenzyo-reform-1639.html

さて弊社では、中古住宅購入前のホームインスペクションは買主様自らがホームインスペクターを選んで行うことを推奨していますが、そのためには事前に売主様の承諾を得なければなりません。

中古住宅購入前のホームインスペクションとは、ホームインスペクター(住宅診断士)と呼ばれる建物調査の専門家が住宅の劣化状態や修繕が必要な箇所の有無などを診断するサービスのことです。
建物のコンディションをあらかじめ把握して取引を行うことにより、引き渡し後のトラブルを未然に防ぐことができます。
尚、売主様にインスペクションを行いたい旨を伝えるタイミングは、契約前のできるだけ早い時期が望ましく、具体的には不動産仲介会社に物件購入の問い合わせを行う時がベストです。

一方インスペクションでは、売主様も知らなかった雨漏りや、構造躯体の腐食、シロアリ被害などの重大な欠陥が見つかることもあるので、売主様にとってはあら探しをされる様な気分になり、あまり好ましく思わないケースもあります。
そのため複数の購入申し込みがある場合には、売主様はインスペクションを希望しない購入希望者を優先することができます。
しかし購入問合せの段階で売主様からインスペクションを断られてしまった場合には、別の物件を探すという選択が可能なので、できるだけ早い時期にインスペクションを行いたい旨を伝えておくと良いでしょう。

インスペクションは売主様、買主様それぞれにメリットがある!

また、売主様が快くインスペクションを行うことを承諾してくれた場合には、いくつかの注意点があります。
中古住宅では、何らかの不具合や経年劣化が生じているのが普通で、不具合がゼロということはほとんどありません。
「インスペクションの結果を踏まえて購入判断をしたい」というのは当然のことなので、売主様も知らなかった重大な欠陥が発見された場合には申し込みの撤回はやむを得ないと思いますが、築年数相応の経年劣化や軽微な不具合があるという理由で、必要以上に値引きを要求するのは避けた方が良いでしょう。

私たちインスペクターは、調査により不具合や経年劣化が発見された場合には、たとえ軽微な事象であったとしてもありのままに報告するのが仕事ですが、決してあら探しをしているわけではありません。
買主様には、重大な欠陥はないか、不具合や経年劣化は築年数相応で許容範囲内か、購入後のメンテナンス費用はいくらくらいかかるのかを報告するので、安心して購入することができます。
また売主様にとっては、把握できる範囲ですべてを開示できる状況を提供した上で取引に応じたのだから、引き渡し後のトラブルが防止できるというメリットがあります。

ホームインスペクションは安心して中古住宅の売買を行うために、売主様・買主様双方にとって絶対に必要なものだと思います。
そしてホームインスペクションが幅広く普及するためには、売主様、買主様、不動産仲介業者様の正しい理解が不可欠です。

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