見積書にはリフォーム会社の実力が反映される!

ハウスメーカーとゼネコンの資本提携が活発化しています。
大和ハウス工業は小田急建設に続いて2013年にはフジタを買収しています。
他には積水ハウスと鴻池組、旭化成ホームズと森組、最近ではミサワホームと大末建設、住友林業と熊谷組の資本業務提携が話題になりました。
住宅の新築市場が縮小していく中で、大手ハウスメーカーにとってこれから非住宅という分野が事業の柱の一つになりそうです。

従来よりハウスメーカーは、技術レベルにおいてゼネコンよりも格下と見られていました。
確かにコンクリートの品質管理などは、基礎業者まかせのハウスメーカーとゼネコンの差は明らかです。
しかし、これらの資本提携はほとんどがハウスメーカーがゼネコンを飲み込むカタチになっている様です。
ハウスメーカーが今後グローバルな事業展開を行っていく上では、ゼネコンのノウハウが不可欠だということでしょう。

さて、弊社では時々リフォーム会社の見積もりチェックの依頼を受けることがあります。
見積書を詳しく見てみると、単に金額ばかりでなくその業者の様々な実態がわかってきます。
見積書は「工事を依頼する相手として相応しいかどうか」の判断材料としても活用できます。

見積書を見ればリフォーム会社の実力がわかる!

➀コミュニケーション能力がわかる
 要望が正確に見積書に反映されているか、見積書の内容がわかりやすく表現されているか、など
 をチェックすることで、ニーズを把握する能力やコミュニケーション能力がわかります。
 どちらもリフォーム会社として工事を円滑にすすめるための必要条件です。

➁業務処理能力がわかる
 見積書の提出が遅い業者は、事務処理能力や問題解決能力に不安があります。
 また、自社では見積書が作成できないため、下請け業者の見積に自社の利益を上乗せして提出
 しているだけの可能性もあります。
 顧客に長い間見積もりの提出を待たせる様であれば、顧客志向も高いとはいえません。
 契約後に発生する各種申請書類の提出や問題が発生した場合の対応など、工事の円滑な進行に
 支障をきたす可能性があるので要注意です。

➂技術力、得意分野がわかる
 特にリフォーム工事の見積書は現状の問題点を的確に把握し、工事の詳細な工程や必要な材料
 を判断できないと作成できないので、工事の技術力が一目でわかります。
 また、内装工事は細かな数量や材料名まで記入してあるのに、設備工事は一式で表記されている
 場合は、内装工事が専門の業者で、設備工事は下請け業者に丸投げする可能性が高いことが
 わかります。
 その場合には、下請け業者を管理できる能力があるかどうかを見極めることがポイントです。
 大規模なリフォームになるほど、様々な下請業者に依頼することになるので、品質管理能力が
 あるかどうかは非常に重要です。

以上の様にリフォーム会社の見積書からは様々な情報を読み取ることができます。
見積書は単に金額を比較するためのものではなく、良い業者を選定するための重要な判断材料となります。
 
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