中古住宅市場の健全な発展のために

今日からいよいよ師走です。
12月といえば年の瀬の大掃除と共に、障子の張替えが子供の頃の思い出です。
今ではすっかり目にする機会が少なくなってしまった障子ですが、当時の私の実家は「サザエさん家」の様な木造平屋建ての家で(サザエさん家ほど広くはありませんでしたが。)、ほとんど全ての部屋に障子がありました。
この頃はどこの家に行っても障子があって、珍しいものではなかったと思います。

普段は家の手伝いなどほとんどしない私でしたが、障子の張替えを手伝うのは好きでした。
いつもなら障子紙を破くと叱られても、この日ばかりは好きなだけ穴をあけても叱られることはありません。
ビリビリに破いて剥がすのが楽しくて仕方ありませんでした。

しかしその後が大変です。
障子の格子に残った糊を冷たい水をかけながらタワシでゴシゴシこすって落とすのは一仕事でしたが、洗い終わった障子を乾かして、再び糊をつけて障子紙を貼るのも好きでした。

近年では障子がある家でも、障子紙ではなくワーロンシートという水拭きができて丈夫なシートでリフォームする事が多くなったので、年末に自分で障子の張替えをする方は少ないと思います。

インスペクションを依頼する際の注意点

さて来年4月からは、中古住宅の媒介契約時に不動産仲介業者によるインスペクションの紹介、住宅性能についての告知が法律で義務付けされる様になります。
今までの中古住宅流通市場では、住宅性能についてほとんど語られることなく取引が行われてきました。
その結果、「立地が良くて築年数が浅いが、性能が悪くてもわからない物件」が高値で取引され、「きちんとメンテナンスされていて性能が良くても適切に評価されない物件」が売れ残るという事が珍しくありませんでした。
そんな不透明な市場を健全なものに変えようとするのが今回の法改正の目的です。

しかし不動産仲介業者にとっては不利益になる事も多いため消極的な業者も多く、実際には不動産仲介業者のさじ加減ひとつでどうにでもなってしまいそうな気がします。(良心的な業者は歓迎していると思いますが。)

やはり買主自らが主導となってインスペクションを積極的に利用する様になることが、健全な中古住宅流通市場の活性化につながると思います。
ホームインスペクションを実施する際には不動産仲介業者の紹介やあっせんに頼るのではなく、是非ご自身でホームインスペクターを探して欲しいと思います。
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意外と広いサザエさん家は日本の伝統的な木造住宅

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