買ってはいけない中古住宅とは?

千葉県のホームインスペクション専門会社匠住宅診断サービスです。

以前ホームインスペクターは、中古住宅のホームインスペクションを行っても物件購入の可否の判断について言及したりアドバイスを行ったりすることは「倫理行動規定」に反するので行わないというお話をしました。

しかしホームインスペクションで以下の不具合が発見された場合には、基本的にはあまり購入をお勧めできる物件とはいえません。
1、雨漏りしている又は雨漏りの形跡が認められる
2、構造躯体の腐食やシロアリの食害がある
3、基礎や外壁に幅0.5mm以上のひび割れがある又はひび割れが集中して発生している箇所がある
4、床下や天井裏で水漏れしている又は水漏れの形跡が認められる
5、床下に水が溜まっている又は床下に湿気がこもっている
6、床や柱、壁に6/1000以上の傾きがある
7、室内にカビが発生している又は室内がかび臭い

中古住宅のホームインスペクションを行うと何らかの不具合が発見されるのが普通で、その傾向は築年数が経過するほど顕著です。
そのため細かな不具合まで気にしていたらなかなか物件を購入することができませんが、上記の不具合が見つかった場合には慎重に行動しなければなりません。
しかしここですぐに購入を断念してしまうのはいささか早計の様に思います。
立地条件や価格、間取りなどが気に入った物件であれば尚更でしょう。
また中には、現在では入手することが困難な木材や建材を使用して建てられた歴史的価値の高い建物もあります。

一方、ホームインスペクションは目視調査が原則なので非破壊で行う調査には限界があり、場合によってはより詳細な二次診断が必要になることもあります。
また逆に上記の不具合が認められる場合でもその原因が明らかであれば、比較的容易に修繕できるケースもあります。
築年数の古い物件は物件価格が安く、ほぼ土地の値段だけで販売されているケースも少なくないので、少額で修繕できるのであれば一概に購入してはいけないとはいえません。
しかしホームインスペクターから購入の可否のアドバイスを受けられないとしたら、自分でどの様に判断すれば良いのでしょうか。

物件に不具合があって購入可否の判断に迷ったら、修繕費用を聞いてみる!

そんな時は診断を行ったホームインスペクターに「どれくらいの費用で修繕が可能なのか?」を訊ねてみることをお勧めします。
リフォームや改修工事の施工管理や設計監理の経験が豊富なインスペクターであれば、おおまかな修繕費用を提示してもらえるでしょう。

中古住宅の購入で失敗してしまうのは、購入後に思いもよらない欠陥が見つかったり、莫大な修繕費用がかかってしまったりするなど、「購入する前にわかっていれば・・・」と後悔するケースがほとんどです。
中古住宅にはある程度の修繕は不可欠なので、単に不具合があるかどうかだけでなく、修繕費用についても購入の判断基準にすることが大切です。

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