現場見学会のチェックポイント

ハウスメーカーやリフォーム会社の見込み客の集客手段に現場見学会があります。ハイグレードな住宅設備機器やオプション品満載のモデルハウスとは違い、現実的なイメージを掴む上で参考になると思います。
また現場見学会に参加する事は、業者を選定する上でも非常に有効です。業者を決める前には、必ずその業者の現場を見学したいところです。
イベントとして現場見学会を開催していない様であれば、個別に現場案内を申し出てください。現場案内に消極的な業者は避けたほうが良いでしょう。
しかし現場を案内するにあたっては、業者の方でも事前に建築主の承諾を得る必要があります。直前にお願いしても断られてしまう事もあるので、前もって依頼しておく様にしましょう。
そして現場で感じた疑問点や不明点は積極的に質問しましょう。接客担当者の対応の仕方でその会社の信頼性がある程度わかります。曖昧な回答や抽象的な回答ばかりなら、あまり信用できません。

業者を決める前には、工事中の現場を見せて貰いましょう!

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また、現場はできるだけ工事中と完成時に分けて案内してもらう様にしましょう。
イベントとして開催される現場見学会に参加したとしても、一度は工事中の生の現場を見学させてもらいましょう。
中には工事中にも現場見学会を開催して積極的に現場を見せる業者もありますが、それはあくまでも集客のためのイベントなので、真の実態は掴めません。
現場見学会は見込み客に良い印象を与えるため、周到な準備をして開催しているからです。

構造や断熱材の状況、配管・配線の状態など、完成してしまうと見えなくなってしまう部分を工事中の現場でしっかりと確認しておきましょう。また一業者だけでなく、複数の業者の現場を見て比較すると違いが良くわかると思います。
たとえ専門的な事はわからなくても、現場がきちんと整理整頓されているかどうかは必ず確認しましょう。
材料は雨ざらしになっていないか、足元に道具やゴミが散乱していないか、床下にゴミが放置されていないか、仕上げになる部分は傷がつかない様にきちんと養生されているか、たばこの投げ捨てがないか、前面道路や隣の敷地にゴミや泥が落ちていないか等で気になる点が多い様なら、その会社の現場管理体制には難があります。
そして現場管理に難があれば、品質面でも問題があると思ってほぼ間違いありません。

パンフレットや会社案内、ホームページ等の情報だけではその会社の真の姿はわかりません。どんなに良い点ばかりをアピールしても現場を見れば一目瞭然です。
またインターネットの書き込みなども全てが正しいとは限りません。最終的にはご自身の目で確かめて欲しいと思います。

ただし工事中の現場には危険が伴います。小さなお子様の同行は差し控えた方が良いでしょう。またヘルメット着用、立ち入り禁止等の現場での指示には必ず従いましょう。
そして建築現場は建築会社のものではなく、建築主のものである事をお忘れない様にしてください。

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