日産自動車のカルロス・ゴーン社長が、三菱自動車の会長を兼務する事になりました。
提携発表後も、新たな不正が次々と発覚している企業風土をどのようにして改革するのか注目です。
さて、床下の換気や通風は、住宅を長持ちさせるために非常に大切な要素です。
床下通気は、白蟻の発生を防ぎ、土台や床組みの木材を湿気から守ります。日本の伝統構法で建てられた古民家が現在まで数多く残っているのは、床下の通風に配慮した工法で建てられているためです。
近年の住宅では、床下の換気のために、昔ながらの床下換気口を開けることは少なくなって、べた基礎と基礎パッキンの組み合わせが多くなりました。
基礎に換気のための穴を開けて床下の通風を良くする方法は、多くの方におなじみの工法だと思いますが、基礎に換気口の四隅からひび割れが発生しやすく、耐震強度の面でも問題となる事が多いのが欠点でした。
また、床下換気口で床下をまんべんなく通気するのは難しいとされ、コーナー部分に湿気がたまりやすいとも言われてきました。
一方、近年主流となっている基礎パッキン工法では、基礎に換気口の穴を開ける必要がなく、基礎の上に樹脂製のパッキンを取り付け、その上に土台を敷いて、基礎と土台の間に隙間を設けて換気するという方法です。
この方法だと、床下換気口と比べて、床下全体がまんべんなく通気できると言われています。
(基礎パッキンのみでは十分な換気はできないとする専門家もいます。)
また、基礎のコンクリートから発生する湿気も、土台に直接伝わらないメリットもあります。
基礎パッキンのチェックポイント
基礎パッキンには、全周に敷き込むタイプと、部分的に敷き込むタイプがありますが、基礎と土台の間をこのパッキンで支える事になるため、部分敷き込みタイプの場合は、設置個所には注意が必要です。
アンカーボルトのある箇所や柱下などの荷重のかかる箇所、土台の継手の位置などには必ず設置する事が必要で、設置する間隔も決められています。大切なポイントなので必ず確認する必要があります。
そして基礎パッキンの換気開口部が、外壁の水切りや基礎の化粧モルタルなどでふさがれていないかどうかも重要なチェックポイントです。
いずれのチェックポイントもほんの些細な事なのですが、建物の耐久性に大きく影響する事なので、決して疎かにはできません。
建物のチェックポイントには、些細な事でも重要な欠陥に繋がる事も少なくありません。
床下換気口(上)と基礎パッキン工法(下)