住まいづくりで失敗しない業者とのつきあい方

先週末は仲間内の忘年会があって、約半年ぶりに地下鉄東西線に乗りました。東西線は地下鉄とはいうものの、西船橋~西葛西の区間は地上区間で、電車は高架の上を走っています。この区間は地盤が弱く、また建設当時は用地買収が容易だったため、高架の方が地下よりも1/10程度の建設費で済んだといわれています。因みに地下鉄東西線の最高速度は快速電車で時速100㎞で、最高速度が出せるのは、妙典~浦安間の地上区間のみだそうです。

さて家を建てたりリフォームする際に、失敗しない様にするためには、業者に任せっきりにしない事が大切だという事を何度もお伝えしてきました。
しかし一方では、業者を信頼して任せる事も必要です。
何だか矛盾していて益々わからなくなってしまいそうですが、「信じて任せるけれども、任せっきりにしない」事が大切で、その加減が難しいのです。

具体的にはどういう事なのかと言うと、思い付きや何かで聞きかじった中途半端な情報を信じて、余計な口出しするのは避けた方が良いと言う事です。
何故かと言うと、住宅会社の社員は「お客様の機嫌を損ねたくない」と誰もが思っているからです。

専門家の立場から判断すると決してお奨めできる内容でなくても、お客様の考えをキッパリと否定するのはなかなか難しいものです。
性格にもよりますが、気が弱い担当者だと良くないと思いながらも否定できないでしょう。
お客様の意見に同意できない場合には、適当に相槌を打って、聞き流したいというのが本音です。
しかし、つい曖昧な返事をして言われるままに工事を行ってしまい、後でクレームになった話は私がいた住宅会社でも時々ありました。
また一度否定したとしても、お客様から何度も依頼されれば、それ以上強くは拒否できません。住宅会社の社員には、お客様の機嫌を損ねて嫌われるのを恐れるあまり、ついイエスマンになってしまう傾向があります。

最も大切なのは業者との信頼関係

顧客の立場からも業者を100%信頼していれば、業者の意見に納得できるものですが、そうでない場合は否定的な意見には半信半疑で、自分の考えをあきらめきれなくなってしまうのでしょう。
そうならない様にするために、最初の業者選定が重要なのです。
駄目なものを駄目といえる人間関係を施工業者との間に築く事ができれば、絶対に住まいづくりで失敗する事はないはずです。

もちろん、打ち合わせの席や現場で気付いた点や、わからない点、要望などを施工業者に遠慮なく伝える事は大切な事です。場面や状況に応じて報告を求めたリ、納得いくまで質問する事も失敗しないためには欠かせません。
そうした事を行った上で業者の率直な意見を聞き出した後は、自分が選んだ業者を信じて任せるのが一番の成功の秘訣だと思います。

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