知らないうちの雨漏りに注意!

ホームインスペクションは人間でいうと健康診断に相当し、住宅の外壁や屋根、基礎などに不具合の兆候は見られないか、室内に雨漏りの形跡はないか、建物に傾きはないかなどを目視で確認し、建物のコンディションを依頼者に報告、説明するものです。

最近では中古住宅を購入する際のみでなく、住宅の定期点検として依頼される事も増えて来ました。
目視調査なら専門家に頼むまでもないと思われる方もいるでしょう。
しかし、専門家でないと発見できない不具合も多いものです。

中古住宅のホームインスペクションで発見される不具合のひとつに「雨漏りの形跡」があります。
特に注意が必要なのは、浴室の雨漏りです。浴室に雨漏りしていても気づかない人が多いためです。

下の2枚の写真はいずれも最近のホームインスペクションの事例で、下屋(母屋から張り出して作られた屋根)にある浴室の天井を屋根裏から見たものです。
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上はユニットバスの天井裏、下はタイル貼浴室の天井裏の写真です。
2枚共、雨漏り跡と思われる水染みがあるのが写真でもわかると思います。

浴室は雨漏りしていても気づかない事があるので要注意!

浴室内に雨漏りしていても浴室は濡れている事が多いため、住んでいても気づかない事が意外と多いものです。
事例はいずれも屋根の経年劣化が原因と思われるものでした。
屋根の直下が浴室になっている場合は、屋根から雨漏りしていてもつい見過ごしてしまいがちです。
知らずに長い間放置してしまうと、木材が腐ってしまったり、白蟻被害にあって大掛かりな工事が必要になってしまいます。

大屋根(最上階の屋根)から雨漏りするケースはそんなに多くはありませんが、下屋からは時々雨漏りしている事例があります。屋根と外壁との取り合い部分や、緩い屋根勾配などが雨漏りの原因となる事が多いのです。

ユニットバスの場合は、天井の点検口を開けて自分でも確認する事が可能なので、時々のぞいて見ると良いでしょう。
早期発見できれば、大事にいたる前に修理する事が可能です。

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