引き続き空き家に関するお話しです。
本日はホームインスペクターの視点で「空き家」について考えてみたいと思います。
雨戸がいつも閉まっている、夜でもいつも真っ暗、庭の雑草が伸び放題・・・など人が住んでいない家は外からでも一目でわかります。
空き家には不法投棄・不法侵入・放火・犯罪等に使用されるリスクがあります。
また知らない間に見知らぬ人が住み着いてしまうなんて事も実際にあります。
千葉県内の空き家で大麻の栽培がおこなわれていたという事件もありました。
そこまでいかないにしても、小さな子供にとっては良い遊び場になります。
私も小学生の頃、近所の空き家で「秘密基地ごっこ」をして遊んだ思い出があります。
空き家にはこの様な不安がある他、もっと大きなリスクもあるのです。
それは「家の劣化」です。
人が住んでいない家は換気不足による腐食やカビ・害虫の発生、給排水管・ガス管などの劣化や詰まり、トラップの封水切れによる悪臭の発生、バルコニーのドレイン(排水口)や雨樋の詰まり、機器の故障、雨漏り、小動物の侵入など様々なリスクがあります。
また、雑草が床下の換気口をふさいでしまって湿気がこもり、更に劣化が進行する様になったり、外壁にツタが茂ってひび割れの原因になる事もあります。
「空き家管理」のススメ
長期出張や海外赴任、入院などで家を空けたり、家を相続したが他に自宅がある場合などで「1年位なら大丈夫だろう」と軽く考えていると、いざ住もうとしたり貸そうとした時に修繕費が思いのほか高くついて困ってしまう事にもなりかねません。
家の老朽化は放置しておくと加速して進行します。
元の状態に戻すだけでも100万円以上かかってしまう可能性もあります。
そんな状態が長く続けば、今度は住むには適さない状態にまで劣化が進行してしまい、もはや解体するしかなくなってしまうかもしれません。
接道していないなどで再建築不可の土地では、もう2度と建物を建てる事ができなくなって資産価値はほとんどなくなってしまいます。
この様なリスクを極力抑える方法として、信頼できる業者に「空き家管理」を依頼する事をお奨めします。
月額数千円の費用で大きなリスクを回避する事が可能です。
弊社でも「空き家管理」のご相談を受け付けております。
従来の防犯面や建物の異常の有無を点検するための巡回のみでなく、建物の資産価値を維持するための点検や助言を行う事も可能です。
「空き家」をお持ちの方は、是非お気軽にお問い合わせください。
外壁を這うツタは放置するとクラックや目地に入り込んで、やがて構造材の腐食や雨漏りの原因になります
弊社空き家管理チラシ
