リフォームのWEB見積に注意!

住まいは築10年を過ぎるといろいろな不具合が気になってくるもの。
特に住宅設備機器に故障が発生しがちです。

私が住んでいる築12年のマンションも、先週から給湯器とトイレの温水洗浄便座の調子が悪くなり、ついに先日洗浄便座が使えなくなってしまいました。
給湯器が使えなくなるのも時間の問題だと思います。

そこで本格的な冬を迎える前に思い切って交換する事にしました。
単純な機器の交換だけでさほど難しい工事はないので、地元の専門業者をインターネットで探して連絡する事にしました。
現在はインターネットでちょっと検索するだけで、施工業者はもとより商品や価格も簡単にわかるので本当に便利です。
あらかじめ住設メーカーのインターネットカタログから我が家に設置可能な商品を調べて希望するものを選び、続いて自宅付近のリフォーム会社のホームページを見ると、希望の商品の価格(工事費込み)が掲載されています。

そしてそれらの住設リフォーム専門会社のホームページには、どれにも無料見積・即日対応と書かれています。
さっそくそれぞれの施工業者に連絡します。
まずは給湯器・ガスコンロ専門店のS社に問い合わせ。
電話に出たのは女性でした。
最初に現在設置してある給湯器のメーカーと品番を聞かれたのはほぼ予想通り。
そしてこちらから希望機種の品番を伝えると、すぐに見積もり金額の回答がありました。
さすがに専門店という事で、私が以前勤めていたリフォーム会社の価格と比べても激安で、ホームページ通りの価格だったので即決しました。
工事日を決めて後は施工を待つだけ。とても簡単に済んでしまいました。

すっかり気を良くして次にトイレ・洗面台・浴室リフォーム専門のR社へ問い合わせ。
電話に出た受付の女性から「折り返し担当の者から連絡させる。」と言われ、1度電話を切って待つことに。
しかし、1時間程待っていても連絡が来ません。
再度R社に電話をすると、すぐに担当者から連絡させるとの事。
しばらくすると、知らない携帯電話から連絡が・・・。どうやらR社の担当者らしい。
やはり最初に現在設置してある温水洗浄便座の品番を聞かれるのはもはや業界内の常識。
そしてこちらから希望商品の品番を伝えると、5分後に見積もりして電話するので待って欲しいとの回答。
そして5分後にかかってきた電話は、ホームページに出ていた金額とは全く異なる回答・・・・。(2割以上高い!)
その点について指摘すると、「本部に確認して再度連絡する」との事。
どうやら電話してきたのは実際に施工を行う下請け業者(または職人)で、ホームページの内容は全く把握していない様子。
結局最後はホームページに出ていた金額と同じ回答を得たが、金額が異なった理由を聞くと「商品が特殊なので取り寄せに時間がかかる」だの「ホームページに掲載している商品は型落ちなので、指定された商品と異なる」だのといった苦しい言い訳ばかり。(実際にはそのような事実はありません。)
「型落ち商品だと機能的に何が違うの?」と聞いても最後まで満足できる回答は得られませんでした。
「いいかげんな事ばかり言うなよ、こっちはプロだよ。」と言いたくなるのをグッとこらえる・・・。

こんな業者がリフォーム業界の信用を無くしていくのかと思うと、腹立たしくなります。

ホームページの激安価格は本当か?

近年はインターネットでリフォームの見積もり依頼や注文も簡単にできる様になりました。
今回の様な住宅設備機器の交換の依頼だけなら、良心的な業者であれば手続きがとても簡単で非常に便利です。
それでもR社の様に、一歩間違えば高い金額を請求されてしまう事もあります。

本来、住宅リフォームは難しい仕事です。
そうそう簡単にインターネットで見積もり依頼を受けて、正確に回答できるものではないのです。
甘く考えて手続きを簡素化し過ぎると、痛い目を見るのは消費者になる可能性が高いので、注意したいものです。

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