空き家問題

個人所有及び賃貸空き家の急増が社会問題となっています。
中でも注目したいのは、賃貸用でない個人所有の「一戸建住宅」の空き家が約230万戸あり、国内の空き家全体の約3割近くを占めているという点です。

ようやく国も空き家対策に本腰を入れ始め、様々な施策を行う様になりました。
国がすすめる空き家対策として、昨今では「DIY型賃貸借」が注目を浴びるようになりましたが、以前から「空き家バンク」が良く知られています。

空き家バンクとは、個人が所有していて、現在住居として使用しておらず「空き家」となっている物件を賃貸・売買したい場合に、管轄の自治体が運営する「空き家バンク」に登録することで、移住したい人・新たに家を探している人などとマッチングさせるものです。

特に人口減少が進む各自治体では、定住や移住をすすめるために、空き家バンクに登録した物件の所有者や利用者に対して、様々な支援制度を設けています。

自治体の空き家活用支援制度

私がよく週末を過ごす千葉県の大多喜町では、町の空き家バンクに登録された物件を定住目的で購入する方を対象に、「空き家利用促進奨励金」としてリフォーム工事費の3分の1(上限100万円)が支給されています。
※ただし町内の建築業者で100万円以上のリフォームを行い、工事後該当物件に定住することが要件

また、空き家バンクに登録した物件の所有者や借主に対しては、空き家内に残存する家財道具等(敷地内の草木の撤去含む)の撤去に要する費用(対象経費の2分の1 上限20万円)の補助制度もある様です。

こうした制度を利用して物件を売却したり、物件を購入して移住する方も多い様です。
(大多喜町は古くからの城下町で、古い街並みが気に入って移住を希望する人が多いのです。)

空き家対策は今後ますます深刻な問題になると思われます。
空き家の有効活用はこれからの重要な課題です。

私は現在、空き家活用情報サイト「空き家問題研究所」https://www.tochi-urikata.net
に空き家のリフォーム・修繕に関する記事をペンネームで書いています。
もしご興味のある方はご一読ください。

SnapCrab_NoName_2017-9-21_12-36-10_No-00[1]

千葉市のホームインスペクション専門会社匠住宅診断サービスTopへ戻る