少し前から、自宅近くにカフェを併設した不動産店舗がオープンしています。
この店舗は、大手不動産会社のFC店舗です。
店頭にカフェカウンターがあって、カウンターの中にはバリスタとおぼしき女性がいます。
従来の敷居が高くて何となく入りにくかった不動産店舗のイメージとは明らかに異なります。
お客様が気軽に来店して、不動産の相談をしてくれることを狙ったものだと思います。
果たして狙い通りにいくのか、今後の動向に注目したいと思います。
さて、家を建てたり、リフォームを検討したりする時に、「断りにくいから」という理由で、住宅会社に相談しないで長い間自分達だけで悩んでいたり、相見積もりをとらずに1社だけで決めようとしていないでしょうか。
住宅・リフォーム会社に問い合わせをすると、最初に接触してくるのが営業担当者です。
「住宅会社の営業担当者」の仕事は、あくまでも営業活動が主体になります。
最終的な目的は「契約してもらう事」です。
これは「住宅リフォームの販売」でも同じです。
技術的なことが聞きたくても、いきなり住宅会社の建築技術者と接触できることはほとんどありません。
よって住宅の購入や建築、リフォームの相談をしたくてもまだはっきりと意思が固まっていないと、「しつこく営業される」のが嫌で住宅会社に問い合わせすることに躊躇してしまう方は意外と多いと思います。
一方販売する側の立場になると、契約できる可能性が少しでもあれば追客するのが営業マンとしての職務です。
これをしないと、営業マンとしての職務放棄になるので会社にとってはありがたくない存在といえます。
住宅・リフォーム会社の営業マンには、たとえ歩合制の会社でなくても毎月の売り上げ目標があり(これがなければ会社は存続することができません)、それをクリアできるかどうかによってボーナスや昇進に関わってくるので、ある意味当然のことなのです。
しかし住宅営業マンは受注するのが目的で、しつこく営業することが目的ではないので、住宅を建築したり、リフォームしたりする見込みのない「お金にならないお客様」といつまでも関わっている暇はありません。
プロ意識の高い営業マンほど、自分の貴重な時間をお金にならないことに使うのを嫌います。
もしあまり積極的に営業されない様なら、その営業マンが営業に向いていない(業績不振で長続きせずに辞めてしまう可能性が高い)か、あなたがターゲットとして優先順位が低いか、営業マンから嫌われているかのいずれかです。
優秀な営業マンほど「お金になるお客様」と「お金にならないお客様」を見分ける鋭い嗅覚を持っています。
尚、長年住宅会社に身を置いていた者としてお話するなら、住宅営業マンは家を売るのが仕事だからといって、決して全ての営業マンが口八丁手八丁で顧客を誘導し、契約しようとする訳ではありません。
本気度の高いお客様には本気で接客し、お客様の期待に応えたいと思っています。
住宅・リフォーム会社の営業を断る方法
営業スタイルは会社の方針や上司、営業マン本人の個性によるところが大きいので、この業界にも顧客の要望に的確に答えてくれる優秀な営業マンが多数存在していることも事実です。
したがって、住宅の購入やリフォームを真剣に検討したいと思うなら、まずは営業マンに本気度を伝えることが大切です。
そして万が一条件が合わずに断りを入れる時には、曖昧な態度をとるのは厳禁です。
曖昧な態度を取り続ける限り、営業マンがなかなか諦めてくれなくても仕方がないことです。
「他社で決めた」、「今回は予算が合わないので中止する」などとはっきりと断ることが必要です。
営業マンなら断られるのにも慣れているので、曖昧な態度を取り続けられて余分な時間を使うよりも、余程ありがたいと思うでしょう。
住宅建築には専門的なスキルや知識が必要なので、プロのアドバイスが不可欠です。
住宅建築やリフォームを本気で考えているなら、躊躇せずに住宅・リフォーム会社などの専門家に相談して欲しいと思います。