空き家管理ビジネス

シャープ製の太陽電池パネルが原因と思われる火災が2011年以降に10件発生しているといいます。
原因はいまだに未特定とされているようですが、屋根材と一体型になった「瓦型」の太陽電池パネルを対象に現在安全点検が行われている様です。
また、積水ハウスが建てた住宅でもこれまでに3件の発火事故があったといい、積水ハウスも太陽電池パネルを設置した住宅の無償点検や無償交換を行っているとの事です。
こちらも対象は太陽電池のモジュールを屋根材に埋め込んだ「瓦型」のものです。

さて、家は人が住まなくなった時から老朽化が急激に進行するといわれています。
家にとって特に湿気は大敵です。
窓開け、通風のない空き家はただでさえ湿気がこもりがちなのに、家のまわりに雑草が鬱蒼と生い茂るようになると、床下換気口からの通風もなくなってしまいます。
閉め切った家の中や床下にはカビが発生し、木材腐朽菌やシロアリの活動が盛んになります。
ホームインスペクションで数多くの住宅の調査を行っていても、湿気がこもりがちな家ほど傷みが激しい傾向にあることは明らかです。

外壁に蔦が這うようになると、雨漏りも心配です。
さらに害虫や草木、小動物の侵入などがあると、もはや人が住める環境ではなくなってしまいます。
空き家が老朽化して資産になるどころか迷惑な存在となってしまうのは、およそこの様なプロセスを経ています。

今、皆さんの身近なところでもこの様な家が増えていることでしょう。
空き家問題は人に貸したり売ったりできれば解消できるのに、様々な事情があってそれもできないというのが実情だと思います。

近隣の方にとっても迷惑ですが、所有者にとってはさらに深刻な問題です。
近年では、これらの悩み事を解決するための「空き家管理ビジネス」も出現していますが、この事業はそんなに簡単ではありません。

空き家管理と一般の建物管理の違い

それは、空き家管理は一般の建物管理業務と大きな違いがあるためです。
「建物管理」の対象は、オフィスビルやアパート、賃貸用戸建住宅などの「収益用不動産」であることがほとんどなので、賃料収入があり、その中から建物管理費用を捻出することができます。
一方、「空き家管理」は収益性ゼロの物件の上、固定資産税や都市計画税などの費用ばかりかかる「負の資産」管理です。
当然価格設定やサービスレベルは、一般の建物管理と同様にはいきません。
事業者側にとっても「空き家管理ビジネス」は「儲からない」事業なので、こうした事業に真面目に取り組んでいる業者は比較的信用できる業者が多いと思います。

空き家をそのまま放置しておくだけでは事態が深刻化するだけです。
そうなる前のできるだけ早い段階で、何らかの手を打つことが必要です。
定期的に窓開けと通風、通水、庭の草刈を行うだけでも、効果はテキメンです。
自分でできない場合には、できるだけ早いうちに空き家管理業者に相談すると良いと思います。

弊社でも空き家の定期点検、定期巡回サービス、建物診断等を承っておりますので、お気軽にご相談ください。
(定期巡回サービスは、千葉市内の物件限定になります)

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空き家点検では、家の臭気、湿度、こもった空気の状態など五感をフル活用して建物の異常を察知する
草木や動物の侵入など通常の建物にはないチェックポイントも多い

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