先週金曜日から、ダイワハウスの不適切建築の二ユースが話題となっています。
ダイワハウスで建築した戸建住宅・集合住宅のおよそ2000棟以上で、防火の安全性・基礎の仕様が建築基準法に適合していないことがわかったとのことです。。
現時点では詳細まではよくわかりませんが、基礎や集合住宅の柱については国土交通省の形式適合認定を受けた仕様に適合していなかった様です。
形式適合認定とは事前に国から建築基準を満たしていることの認定を受けることをいい、大手ハウスメーカーの工業化住宅、特に鉄骨系住宅では一般的に採用されています。
国から事前に認定を受けることで、建築確認申請時の審査が簡略化され、設計の手間の省力化や工期短縮のメリットがあるのでコストダウンが可能になります。
しかし認定の内容については社外の人にはわからないので、たとえ不具合があっても外部から指摘を受けることはほとんどありません。
たとえ第三者による建物検査を実施しても「型式適合認定どおりの施工」といわれてしまえば、それ以上の追求は困難です。
今回の不適切施工も、2年半前の内部通報によって発覚したとのことです。
通報した社員が退職してしまったため、情報が表に出る前に公表したと思われます。
また基礎や柱の問題の他に、賃貸共同住宅200棟が耐火基準などを満たしていないことも発表されています。
元々賃貸共同住宅はオーナーが自ら住むわけではないので、設計や施工管理、品質検査が一般の注文住宅と比べて甘くなりがちでした。
レオパレス問題に続く大手ハウスメーカーの不祥事で、今後賃貸共同住宅に対する世間の目がいっそう厳しくなりそうです。
マンションリフォームの満足度調査
さて、リノベーション・リフォームのマッチングサイトSUVACO(スバコ)株式会社が発表した住まいのアンケートが、意外な結果になっています。
スバコのアンケートによると、戸建住宅、マンションのリノベーション・リフォームを行った人で満足していると回答した人の割合は71%で、マンションではさらに満足度が低く51%だったとのことです。
悪かった点の上位5つは、➀狭い、➁古い、➂間取り、➃収納の少なさ、➄寒さになっています。
狭くて古いと思ってリフォームしたのに、リフォーム後も不満が解消できなかったということなのでしょうか。
自分達で選択したはずなのですが、マンションでは空間が限られている中での設計になるので、よりリフォーム会社の提案力やプランニング能力が重要になるといえます。
また、断熱性や遮音性などのリフォーム後の住み心地へのアドバイスも欠かせません。
見た目のデザインや住宅設備の機能だけでなく、こうしたことがしっかりできるマンションリフォーム業者を選ぶことが満足度の高いリフォームを行う秘訣です。