4月になりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大はいっこうに収まる兆しがありません。
コロナウイルス感染症の拡大防止に向けて「換気」が注目される様になりました。
住宅においても、自宅に人を招いて多人数で食事や会話をする場合には24時間機械換気だけに頼らずに、時々窓を開けて換気を行う必要がありそうです。
さて、住宅の新築工事やリフォームでは、日々様々なトラブルが発生しています。
そしてその原因が、住宅会社と注文者(施主)のコミュニケーション不足や常識のギャップに起因していることが少なくありません。
昨日弊社に寄せられたご相談も、リフォーム会社と施主(相談者)の常識や見解の違いが原因と思われる典型的な事例でした。
相談の内容は以下の通りです。
「廊下とリビング、リビングとキッチンなどの床に段差があったので、段差を解消してバリアフリーにしたいと思ってリフォームを依頼したが完成してみると3mmほどの段差がある部分があったので、リフォーム会社にやり直しを要求したが応じてもらえなかった。」との事でした。
相談者は「このままでは納得がいかないので、工事代金の支払いを拒否したい」と思っている様です。
このケースでは明らかにリフォーム会社と施主との間で、バリアフリーという言葉の意味の解釈に違いがあったと思われます。
一般的に我々建築関係者の間では、設計で3mm以内、施工で5mm以内の床の段差はバリアフリーとして扱っています。
したがって、床の仕上げ材が異なる場合の境目に設ける床見切り材や建具の敷居等は、3mm以内の段差をつけて納めていることが多いのではないでしょうか。
その方が施工精度の許容範囲が広くなるため、納まりが良くなるためです。
一方で、一般のお客様は全ての段差をなくすことがバリアフリーと考えていて、施工を行う人も当然同じ様に考えていると思っています。
こうしたギャップから生じるトラブルは、建築工事では少なくありません。
しかしリフォーム会社に一切過失がなかったとは言えないものの、このまま工事代金を支払わないままでいると、リフォーム会社から法的な措置をとられる可能性があるので早急に打ち合わせの場を持つことが必要です。
弊社では、住まいに関するトラブル相談を受け付けています!
他に過去に弊社に相談があった事例としては
・見積書の内容がずさんで、どこまでが契約に含まれているのかがわからない
・図面と見積書の内容が一致しない
・完成時に高額な追加工事代金を請求された
・断熱改修のリフォームを行ったが、効果がほとんど感じられないので工事代金を返還して欲しい
・雨漏りを防止するために外壁塗装と防水工事を行ったが雨漏りが止まらない
・クーリングオフにより契約を解除したいが応じてもらえない
・工事の出来映えが悪いため手直しを求めたが応じてもらえない
・耐震補強工事を提案されたが、本当に効果があるのかどうかがわからないので専門家に相談したい
・現場の管理がずさんなので、途中解約したい
・引き渡し後に発生した不具合に対応してもらえない などです。
この様なトラブルを抱えたら、ひとりで悩まずに早めに第三者の専門家に相談することが大切です。
問題を抱えたまま長い間放置しておくと事態がますます悪くなるばかりか、状況によっては相手に法的手段をとられてしまう可能性もあります。
弊社では、この様な住まいの建築トラブルに関するお悩み相談も受け付けています。
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ただし匿名による相談や、非通知による電話相談には応じられませんので、ご了承ください。