リフォーム会社紹介サイトの問題点

住まいをリフォームしたいと思った時に、一番最初に困るのが「どこに依頼したら良いのかわからない」という事だと思います。近年ではインターネットのリフォーム会社紹介サイトを利用する方も多いでしょう。
この様なサイトを利用すれば、物件の所在地や工事箇所、工事規模、工事内容などによって、全国のリフォーム会社から会社を絞り込む事ができます。
施主によるリフォーム会社の評判やクチコミなどが公開されているのも参考になります。
しかし、リフォーム会社紹介サイトでリフォーム会社を探した人が、全て満足のいく結果となるとは限りません。

こうしたサイトに加盟しているリフォーム会社は、サイト運営会社に紹介料や成約手数料を支払って情報提供を受けるのが一般的です。またサイト運営会社では、加盟審査等を行って、基準をクリアしたリフォーム会社のみ登録を行うなど、ユーザーの満足度を高めようとしていますが、その審査基準は決して高い水準のものではありません。
実際に施工現場で検査を行ったり、顧客へのヒアリング等を行う訳ではなく、ほとんどが書類上の審査です。
そもそもサイト運営会社に、リフォーム会社の技量の優劣を判断できる人がいるのかどうか疑問です。

また、工事規模や工事内容によって会社を絞り込めるといっても、エントリーするのはあくまでリフォーム会社側の自己申告です。紹介された業者がその内容の工事を行う技術力があるとは限りません。
この様に、会社紹介サイトに登録している会社が、必ずしも優良業者とはいえないのです。

紹介サイトに登録するリフォーム会社側の問題点

そしてリフォーム会社も、とりあえずサイトに登録したけれど、サイト運営会社へ支払う登録料や紹介料、成約手数料の負担や、競合による値引きなどで、適正利益が確保できないケースもあります。サイト運営会社では、一度に7～8社のリフォーム会社を紹介する事も珍しくありません。ユーザーにとっては、一見良い事の様に思われますが、過度の相見積もりは決して良い結果にはつながりません。
この様な状態が続けば、自らの力で顧客を集客できる優良なリフォーム会社は、やがてサイトに登録するのをを辞めてしまいます。
本当に厳しい審査を行って、優良業者だけを登録しているのであれば、2～3社紹介すれば事足りるはずです。

また、サイトで紹介された業者が顧客と何らかのトラブルを起こしても、サイト運営会社が責任をとるわけでもありません。

この様に、リフォーム会社紹介サイトにも様々な問題があると思います。こうしたサイトだけに頼るのは、あまりお奨めできません。
地域に根付いて評判の良い業者を、自分の手と足を使って探す事が大切です。それが難しい場合には、こうしたサイトを利用するしかありませんが、そこで紹介された業者をしっかりと見極める事が必要です。

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