囲炉裏のある住まい

近年の古民家ブームの影響なのか、最近囲炉裏が人気のようです。
囲炉裏とは、日本古来の家屋のリビングに相当する部屋にある暖房・調理を兼ねた設備です。
暖房機能を持つと共に、鍋物・汁物を調理するための熱源として利用され、囲炉裏を囲んでの一家団欒に役立って来ました。

また囲炉裏で火を焚く事によって高温になった空気が天井まで上がり、木材の含水率を下げ、家の腐食を防ぐ事にも役立ちました。
囲炉裏の煙でいぶされて黒ずんだ柱や梁は、強度が増し、殺菌や防腐にも高い効果があったといいます。

他にも囲炉裏の火で部屋の中を照らす照明としての機能や、マッチやライターなどがない時代の火種としての機能も併せ持っていたといわれています。

火の回りには昔から自然と人が集まるものなので、今でも囲炉裏や薪ストーブに憧れる人が多い様です。
最新の住宅やガレージの一角に囲炉裏や薪ストーブを設けるケースも少なくないと思います。
私も今年のGW中に、たまたま連続して囲炉裏のあるモデルルームやガレージを見かけました。

囲炉裏設置の注意点

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モデルルームに設置された囲炉裏コーナー
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キットガレージの一角に設置された囲炉裏

しかし、気密性・断熱性の高い現在の住宅に囲炉裏を設置する場合には注意が必要です。
隙間風の多かった古来の日本家屋と異なり、薪ストーブのような煙突がない囲炉裏では、換気の工夫をしないと一酸化炭素中毒の恐れがあります。
換気に十分注意してスローライフを楽しんで欲しいと思います。

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