現場での労働災害

千葉県のホームインスペクション専門会社匠住宅診断サービス代表の亀田です。

先週、静岡県熱海市で発生した土石流災害は、付近の逢初(あいぞめ)川上流部にあった大規模な盛り土が原因と言われています。
その盛り土が雨で崩壊して被害を拡大させた様ですが、同様の盛り土は全国の至る所にあって、その全容はつかめていないそうです。
本来、盛り土などの行為は、宅地造成や砂防などの開発目的によって許認可を受けることになっていますが、許認可を受けていない「違法盛り土」が数多く存在しています。
そのため今後は全国の違法盛り土を抽出して、それぞれ対策を講じることが不可欠になるでしょう。

また一方では、「太陽光パネル」の問題があるという意見もある様です。
その因果関係はまだわかりませんが、「太陽光パネル」の設置のために「木を伐採して水の流れが変わったのではないか?」という疑いです。
盛り土の問題、太陽光パネルの問題は他にも全国に数多くあると思われるので、今後大きな問題になるでしょう。

土石流災害というと自然災害と思われがちですが、いずれにしても今回のケースは人為的な災害といわざるを得ません。

多くの被害者遺族に対して、誰が責任をとるのでしょうか。

そして一昨日、千葉市中央区の自宅付近にある外壁改修工事中の20階建てマンションの作業用ゴンドラが倒壊して、作業員2名が作業台ごと8階部分から転落するという事故が発生しました。

非常に身近な出来事なので、無関心ではいられません。

幸いにも死亡者は出ませんでしたが(とはいっても作業員1名は重傷だそうです)、一歩間違えばマンション住民を巻き込んだ大惨事になる恐れがありました。
事故の原因は13日時点ではまだわかっていない様ですが、元請会社(東京都Y)の安全管理や点検業務に問題があった可能性があります。
工事中の足場が倒壊して死傷者が出る事故は時々ニュースで報道されていますが、私が毎日通勤のために歩いている自宅から職場までの道沿いには、事故が発生したマンション以外にも現在5つほど大規模な工事現場(商業ビルや大規模分譲マンション等の新築現場)があるので、工事が無事に終了することを願わずにはいられません。

12日のテレビのニュースより

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