自然災害とこれからの住宅のあり方

千葉県のホームインスペクション専門会社匠住宅診断サービス代表の亀田です。

滋賀県大津市の国道161号西大津バイパス沿いで、8月14日に大規模な土砂崩れが発生しました。

約80mの高さから約5,000㎥の土砂が滑り落ちたと推計されています。

大津市と国土交通省によると、人工的な盛り土が土砂崩れの原因になった可能性が高く、盛り土は地元の測量設計会社が過去に無断で行っていた様です。

また熱海の災害と同じ様な災害が発生したことになります。

雨の多い夏場でも、今年ほどまとまった雨が連日降ることは私の過去の記憶にありません。

甲子園の高校野球も日程調整が非常に困難になっている様です。

コロナウイルスの感染拡大に加えて気象条件の変化による自然災害の増加など、数年後にはどうなってしまうのか、不安を感じずにはいられません。

大雨の原因は「線状降水帯」で、暖かく湿った空気の流れで形成されるといいます。

湿度も高くなるので、雨漏りの他に壁内結露などの住宅被害が心配です。

気象変動が更に進めば、今の住宅構造のままでは不具合が多発する可能性があります。

またこれから建築する住宅については、災害の発生によって自宅を避難場所とする避難生活についても検討する必要があるでしょう。

耐震性や耐火性、耐水害性に加えて、太陽光発電システムで発電した電力を蓄電池にためるといった、ライフラインが寸断されていても安全な避難生活を送れるような仕組みが一層求められそうです。

今後の住宅のありかたがどの様に変わっていくのか注目したいと思います。

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