これからの時代のバリアフリー住宅

豊洲の地下水について、外部有識者の専門家会議座長が、「安全性問題ない」との見解を示しました。
ただし、地下水が沸き出てピット内に溜らない様な対策を講じる必要があると述べています。
建物の地下ピットに水が溜まる事は、珍しい事ではありません。
既存の建物の地下ピットに入ると、水がたまっている事が時々あります。
地下水が浸み出しているケースの他にも、雨水が侵入している場合も多いです。
大手ゼネコンが施工した物件でも例外ではありません。

新聞やテレビで毎日の様に報道される人身事故のニュース。
しかし、ニュース番組で報道される事はあまりなくても、家庭内で起きる事故は決して少なくありません。
そして、時には命を落とすことさえあるという事は、あまり知られていません。

近年では、家庭内における不慮の事故で死亡する人は年間1万人を超えていて、交通事故死よりもわずかに少ないだけです。
しかも、乳幼児や高齢者においては、家庭内事故死の方が交通事故死よりも多いそうです。

家庭内の不慮の事故の原因は、誤えんによる窒息、不慮の溺死・溺水に次いで多いのが、階段等からの「転倒・転落」で年間2000件を超えています。
それだけ家の中にも、転倒・転落などを引き起こす要因があるという事です。

近年の住宅の設計やリフォームでは、バリアフリーへの対応は欠かせませんが、バリアフリーとは「障壁がない」という意味です。
バリアフリー住宅というと、とかく高齢者向きの住宅と思われがちですが、実は高齢者のみでなく、全ての人にとって安全な家といえます。
床に段差がないことや、手すりを設置する事がバリアフリーの基本ですが、他にも廊下の幅や階段の勾配、浴室やトイレの広さなどにも配慮すると共に、滑りにくい床材の採用など、素材にも注意する事が大切です。
また、将来の増改築にも配慮したプランであれば言う事ありません。

もう一つのバリアフリー性能

そして、家の中の「温度差の解消」も重要なバリアフリーのひとつです。
とくに寒い冬場は、暖かい部屋から寒いトイレや風呂場などに入った時のヒートショックで、たくさんのお年寄りが亡くなっているといわれています。

家の中の温度差は、建物の高気密・高断熱化で解消できます。
高気密・高断熱住宅は、省エネルギー性能に優れているだけでなく、バリアフリー設計の重要な要素でもあるのです。
しかし、住宅会社のカタログやパンフレット通りの高気密・高断熱性能が発揮できない住宅もありそうなので、注意が必要です。
断熱材が隙間だらけの施工では、断熱性能は期待する事ができません。

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