中古住宅も地盤に注意!

豊洲市場の年間の維持管理費が約76億円超となり、築地市場の約4.9倍になるといいます。
都が稼働した場合の維持管理費を試算したものだそうですが、何故今頃になってその様な問題が出てくるのか、一般の人達には理解できないのではないでしょうか。オリンピック問題も同様ですが、意見は言っても誰も責任を取る人がいない実態が次々と明らかになっています。

さて近年では、住宅を新築する際には、原則として地盤調査を行いますが、中古住宅を購入する際にはその土地の地盤はどの様にして確認すれば良いのか聞かれる事があります。

一番簡単な方法は、現在建っている住宅を新築する時に行った地盤調査報告書があれば、それを見せてもらう事ですが、古い住宅の場合は元々地盤調査を行っていない事も珍しくありません。

その場合は、近隣での地盤調査データがないか役所や地盤調査会社に確認する方法があります。
ただし地盤は、例え同じ敷地内であっても場所によって異なる事もあるので、近隣でのデーターは参考とする程度と考えましょう。
他にも、インターネット上で調べる方法もあります。
朝日新聞の「揺れやすい地盤」では、住所を入力すると付近の地盤の強さが表示されます。

中古住宅の危険な地盤の見分け方

そして中古住宅の場合は、実際に建物が建っているので、建物や外構などに軟弱地盤を示す事象が生じていないかどうかを確認する方法もあります。
ホームインスペクションを利用して、地盤の良し悪しの判断材料にするのです。
基礎や外壁、ブロック塀などに大きなひび割れが発生していないか、外部の土間コンクリートに段差やひび割れがないか、建物に傾きがないかなどを調査する事で、地盤の強さを推定する事ができます。また、近隣の建物も注意深く観察する事で、周辺の地盤の強さを推測します。あくまでも参考とする程度ですが、築10年以上経っている建物や外構に特に問題となる様な事象がなければ、将来も問題が起きる可能性は低いといえます。

中古住宅の場合は、つい建物本体のみに目が行きがちですが、敷地の地盤は物件購入を検討する上での重要な要素です。特に液状化しやすい地盤には注意が必要です。一般的に粘土地盤では液状化は発生しないといわれていますが、N値が20以下の緩い砂地盤は要注意です。海岸や河口付近、埋立地、河川の扇状地なども、よく知られた危険な地盤です。

また、地盤改良していても、建物が傾いている事もあるので、必ずしも安心できません。そして地盤改良の方法によっては、建て替えの際コストアップになる事もあるので、中古物件を購入して建て替えを考えている場合は、どの様な地盤改良を行っているのか注意が必要です。

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建物が傾く原因

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