新築住宅の不満

豊洲市場移転問題で混迷が続いています。舛添前都知事は昨年、豊洲市場移転を今年11月7日とすることで決定していました。
豊洲への移転計画は1988年鈴木俊一都知事時代に築地市場の全面建て替え計画が発表され、その後1998年青島幸男都知事時代に豊洲地区への移転案が浮上したといいます。
小池都知事は、来年1月ごろまでに地下水モニタリングなどを受けた安全性の検証を行い、環境アセスメントがやり直しとなった場合には、最長で2018年1月ごろに移転の可否を判断するといいます。1日500万円かかるといわれている豊洲市場の維持費の補償問題など、どの様になるのか気がかりです。

さて、私が住宅会社に勤務してリフォーム事業を行っていた際、新築して間もないにもかかわらずリフォームの相談をされる方が少なくありませんでした。
理由は、完成した住宅に対して不満がある事がほとんどで、このような不満は、建物の瑕疵(欠陥や不具合)によるものだけでなく、期待していた価値とのズレによるものが多かった様に思います。
具体的には、計画していたイメージと実際の建物にズレがあった、営業マンに奨められて良さそうに思った事が実際に住んでみると良くなかった、最初から満足していなかったが、予算や工期などの条件で妥協してしまった(選択の余地がなかった)、予想外の不具合があった(暑い、寒い、音がうるさい、狭い、不便・・・)などがその代表的なものです。

これらの不満は、月日の経過と共に顕在化していく傾向があります。これはリフォーム済の住宅でも同じ事がいえます。
引渡直後のお客様アンケートでは、非常に満足度の高い様子がうかがえたにもかかわらず、1年後には何らかの不満を抱えているお客様も皆無ではありませんでした。
不満の多い項目は、「収納スペース」、「キッチンや水廻りの使い勝手」、「遮音性・断熱性」などで、主に利便性や快適性に関する不満が多かった様に思います。
これらの事は消費者側の立場からいえば、住まいの計画を立てる上で、最も重要なチェックポイントになると言えます。

住宅の「快適」、「便利」に対する妥協は禁物!

住まいに対する満足度は、求める価値が充足されたかどうかで決まります。人が住まいに対して求める価値は、「快適」、「便利」、「安心・安全」、「健康」、「ステイタス性」、「高耐久性、メンテナンス性」、「ローコスト」、「コストパフォーマンス」、「省エネ」、「エコロジー」、「高級感」、「独創性」など人によって優先順位も異なるものです。
一方、住宅会社にとっても顧客一人一人で異なるこれらのニーズに全て応えていたら、企業としての成長は望めません。

住まいに対して求める価値は数々あっても、一般の消費者にとってその評価をするとなると更に難しくなります。
性能ひとつとっても、耐久性能をはじめとするさまざまな性能には一般化した評価基準がなく、主観に頼るしかありません。
また、評価するにも、顧客は評価をするだけの知識もスキルもありません。

しかし、「快適」、「便利」は住宅に対して誰もが求めるものなので、決して妥協すべきではないと思います。
また、「予算が限られているので、妥協せざるを得ない」というものでもありません。
拘るべきところには、とことん拘って欲しいと思います。

自分の求める価値は、どの様な優先順位になるのか事前に十分に検討しておく事で、満足度の高いプランが出来上がります。
そしてアチラを立てればコチラが立たないという場面では、優先順位の低いものに対しては、ある程度の割り切りも必要です。
後々後悔しない様にするためには、納得の上決定するものでなければなりません。自分で決断した事であれば、万一気になる点があっても、大きな後悔にはならないはずです。
住宅会社の営業マンや設計担当者の言いなりにならない様、自らの意思で判断して欲しいと思います。
顧客の様々なニーズに柔軟に対応できない住宅は、元々価値が低いとしかいえないのですから。

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国営ひたち海浜公園 みはらしの丘 11/3撮影

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