中古マンションを購入するにあたっては、管理費や修繕積立金の滞納がどれ位あるのかは必ず調べておく必要があります。
マンションをきちんと維持管理していくために、管理費や修繕積立金は欠かせないものだからです。
しかし契約直前の重要事項説明時になって、はじめてたくさんの滞納がある事を知らされる場合があります。
近年では、マンションの管理費や修繕積立金の滞納が増えているといわれています。
国土交通省の平成25年度の調査では、管理費などの滞納で困っているマンションが27.2%もあるそうです。
失業や病気などによって支払いが困難になる場合のほか、会社が所有している場合には、業績不振により支払いが滞るケースもあります。
一般的には管理費や修繕積立金の支払いは、他の支払いよりも後回しにされる傾向があります。
借金の返済や生活費や医療費の支払い、事業資金の支払いなどが優先され、最後に支払われるのが管理費や修繕積立金です。
特に築年数が古く高齢者の多いマンションや、企業がオフィスとして使用している事が多いマンションでこの様なケースが多い様に思います。
滞納が多いマンションに注意!
民法では管理費の滞納は、支払い期限から5年で時効になるそうです。
滞納が多ければ当然管理業務に支障をきたし、十分な修繕を行う事もできません。
建物の劣化が進行し、資産価値は下がる一方になりかねません。
多くのマンション管理組合は管理費の徴収業務を管理会社に委託しています。
しかし長期滞納者への法的措置は管理組合の理事会の責任なので、滞納金の回収は思う様に進まないのが現実です。
なかなか強硬手段に出られないのが原因でしょう。
中古マンションを購入する際には、管理費や修繕積立金の滞納がどの位あるのか調べると共に、現在滞納がない場合でも将来滞納が問題になることがない様に、どのような人や会社が所有しているのか確認しておく事が必要だと思います。