近年、国内産木材の利用が活発化している様です。
事務機器メーカーの(株)イトーキでは、2010年より、日本の豊かな森から生まれる地域材の活用を通じて、森と街をともに活性化させるソリューションEconifa(エコニファ)を展開。国産材の木材をデザイン性の高い家具や内装材として製品化し、オフィスや都市部の空間にとりいれるプロジェクトを推進しています。
県土の約1/3を森林が占めていると言われる千葉県においても、千葉県産材を「まち」に似合うデザインの家具や内装材として活用している様です。
例えば、かつて薪炭用や海岸林として植えられたマテバシイを、材が硬く木目が美しいことから、フローリング材や壁材として利用しています。
その他、天板や脚などに千葉県産の木材を使用したテーブルや椅子、ベンチなど、様々な商品が製品化され、県内の公共施設に導入されています。
日本は世界有数の森林国ですが、木材自給率は低く、その原因となったのが輸入木材の自由化でした。そのため、日本の林業は衰退し、木材のほとんどは輸入に頼っているのが現状です。そして、現在の日本の森林の多くが、間伐や間引きなどの手入れが行き届かない放置林になっています。
しかし、地球温暖化防止の観点からも、森林の再生が期待されています。
イトーキでは、今後も千葉県産材を使用した製品づくりや、県内施設への製品導入の提案を積極的に行っていく様です。
このような施設が増えれば、一般の方も地元の木材に触れる機会が益々増えて、その良さが実感できる様になりそうです。
一人ひとりが森林に関心を持ち、森林の保全と国産材の利用に関わっていく事はとても良い事だと思います。
また、千葉県を代表するブランド樹種として「サンブスギ」があります。挿し木によって250年以上も前から造林されてきたといいますが、近年は放置されたままの状態で、日光が届かなくなり、森は栄養失調の危機にあります。
こうした事から、「サンブスギ」の間伐材の製品化に取り組むメーカーもいます。
この様な取り組みを行う企業がどんどん増えていけば良いと思います。