昨日行われたサッカーW杯アジア最終予選の大一番は、引き分けに終わりました。
次のサウジアラビア戦では、しっかりと勝利して欲しいと思います。
さて、弊社では、中古住宅のホームインスペクションをメインに行っていますが、インスペクションの依頼を受けるのはほとんど一戸建住宅です。
時々マンションのインスペクションを依頼される事もありますが、マンションでは一戸建て住宅ほど、購入判断に影響する様な大きな欠陥や不具合が発見される様な事はありません。
中古マンションのインスペクションでは、専有部分とバルコニーなどの専用使用部分が対象となります。屋上や屋根、外壁、基礎、構造躯体などの共用部分は対象外なので、雨漏りや構造上の欠陥などは通常の調査ではなかなか見つけられません。
専門家に調査を依頼するメリットがあまりないと思われがちです。
しかし、中古マンションでも必ず確認しておきたいチェックポイントがあります。
マンションに多い不具合は、ほとんどが設備関係です。
以下のチェックポイントは、わざわざ専門家に依頼しなくてもだれでもチェックできるので、中古マンションを購入する際には、忘れずに確認する様にしてください。
マンションで一番怖いのが水漏れです。万が一水漏れが発生すると、自分の家だけでなく下階にも被害を与えてしまいます。
給排水のチェックは必ず行っておきましょう。
水道は蛇口をひねって実際に水を出して確認しましょう。キッチン、洗面、浴室、トイレの排水は、水を流して排水の状態を確認します。
その際、キッチンや洗面台のキャビネットの扉を開けて、配管の接続部から水が垂れていないか、キャビネット内部に水で濡れた跡がないかを見ます。
配管接続部分にティッシュペーパーを当てておくと、ほんのわずかな水漏れでもすぐにわかります。
できれば、キッチンシンクや洗面ボウル、浴槽に水をためて、一気に流してみましょう。スムーズに排水しない様なら要注意です。
また、洗面所の床などに点検口があれば、開けて覗いてみてください。水を流しながら確認して、水漏れの形跡がなければ安心です。
中古マンションに多い不具合に注意!
そして意外と多いのが換気扇の施工不良です。
これも誰でもチェックできるので、しっかりと確認しておきましょう。
まずは、ユニットバスの天井に点検口がある場合には、開けて覗いて見てください。
(脚立がなくて浴槽に足を掛けて覗く場合は、足元に十分注意してください。)
ほとんどの場合、天井換気扇が見えると思います。換気扇とダクトが接続されていなかったり(施工時の接続忘れ)、接続が不良だったりする事が時々あります。
換気扇を回して、ダクトの接続部分に手を当て、空気が漏れている様なら接続不良です。
ダクトの接続忘れや接続不良があると、十分換気しないばかりでなく、天井裏に浴室内の湿った空気が放出されてしまうため、カビが発生する原因になります。
過去には、天井裏一面が真っ黒にカビていた事例もありました。健康被害をもたらす事もあるので、軽視できない問題です。
その他、換気扇の不具合は意外と多く見られます。キッチンのレンジフードや、トイレの換気扇等、正常に作動しているかどうかを確認しておきましょう。
換気扇のスイッチを入れ、ティッシュペーパーなどを吸い込み口に当てて、吸着するかどうかを確認すれば簡単にチェックできます。換気扇が廻って作動音がしていても、換気していない事もあるので、しっかりと確認しましょう。
最後に電気の分電盤を見て、電気の容量をチェックしましょう。
最近の生活スタイルを考えると、一般家庭でも40アンペアは欲しいところです。
電気の容量は後で増やす事も可能ですが、マンションの場合は、建物全体の容量が決まっているため、増やせない事もあります。
築年数の古いマンションの場合、30アンペア迄が限度という事もあるので、事前に確認しておきましょう。
中古マンションの場合は、専門家にホームインスペクションを依頼しない場合でも、以上の内容をチェックしておけば、生活する上で大きな支障はないはずです。
内覧には、懐中電灯とティッシュペーパーは必ず持参する様にしましょう。
また、長期間空室になっていた住戸では、給水配管や給湯配管に錆びが溜っている事もあるので、念のためペットボトル等で蛇口から水を採取し、赤水が出ない事を確認しておいた方が良いでしょう。
中古マンションで心配なのが、大掛かりなリフォームをしている場合。施工の不具合の他、建築基準法や消防法などの法令違反となっている場合もあります。
不安がある場合は、専門家にホームインスペクションを依頼しましょう。
換気扇ダクトが未接続