ホームインスペクター賠償責任保険

建物検査を行うインスペクターへの講習を行う団体が増えている様です。私が登録している一般社団法人住宅瑕疵担保責任保険協会やNPO法人日本ホームインスペクターズ協会以外にも、一般社団法人住宅管理・ストック推進協会や一般社団法人日本住宅フォーム産業協会(JERCO)など少なくとも12以上の団体があると思われ、国交省では今後も随時講習団体の届け出を受け付けていく様です。
中には半日~1日程度の簡単な講習を受けるだけで、ホームインスペクターとして業務を行うケースもある様なので、業界内の整備が必要になりそうです。
ホームインスペクションを依頼する際には、信頼できるインスペクターを選ぶ事が重要です。
資格は業務を依頼する時の目安にはなりますが、資格は資格でしかありません。
私はホームインスペクションをする上で必要な事は、資格よりも「今までにどれだけ建物の欠陥を見て、改善してきたか?」だと思っています。
宅建業法改正に伴い、今後ホームインスペクションの需要が増えると思われますが、調査の質が低下しない様注意が必要だと思います。

さて先日購入予定の中古住宅のホームインスペクションを依頼された方から、「ホームインスペクション実施中に誤って建物や家具などに傷を付けてしまった場合の補償はあるのか?」というご質問がありました。
どうやら売主さんが心配しているのを不動産仲介業者の担当者から聞いた様でした。

ホームインスペクションを実施する際には、当然細心の注意を払いながら行うのですが、人間がすることなので「絶対に大丈夫」という事はありません。

私達、日本ホームインスペクターズ協会の認定会員となっているインスペクターは、万一に備えて賠償責任保険に加入しています。
検査中に誤って建物や家具・備品・貴重品などを破損させてしまった場合以外にも、誤って依頼主に怪我を負わせてしまった場合なども補償の対象になります。(支払限度額は1事故あたり1,000万円)
ただし故意によるものや、ホームインスペクション業務終了後に、検査の結果に起因して発生した事故などは対象外となります。

幸いにも、賠償責任保険の世話になる様な事は今までにはなく、この先もない様にしたいものですが、万一に備えてこの様な保険があるために、安心して調査に集中する事ができるのです。

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