インターネットを見ていると、住宅会社へのクレームをよく目にします。
日本でも有数の大手ハウスメーカーも、実名であちらこちらから非難されています。
打ち合わせ時の「言った、言わない」のトラブルや、設計上の不備、施工不良、欠陥住宅疑惑などで、最悪の場合は訴訟沙汰になっているケースもあります。
ではネットで批判の多いハウスメーカーは、絶対に信用できないのでしょうか?
どんなに良い住宅会社でも、過去にクレームを1度も受けたことがない会社はおそらくないはずです。
住宅は人間が打ち合わせを行い、人間が設計し、人間が建てるものなので、100%ミスがないとはいえません。
営業マンや設計担当者とお客様との相性や、たまたま仕事を依頼した職人の腕などがクレームの原因になる場合もあります。
こうした事はどこの住宅会社で建てても、起こる可能性は否定できません。
大手ハウスメーカーは年間数百~数千棟建築しているのですから、どうしても年間数十棟しか建築しない普通の住宅会社や町の中小工務店よりもクレームの件数が多くなるでしょう。インターネットでは悪い評判ばかりクローズアップされてしまいがちですが、満足しているお客様もたくさんいると思います。
インターネットの評判だけで住宅会社を選ぶのは危険!
インターネットなどの評判だけで住宅会社を選ぶのは、私はあまりお奨めできません。
問題なのはミスが発覚してからの対応や、施主に対する誠意です。もちろん訴訟沙汰になるのは最悪のケースで、どこかで対応を間違ったのかもしれません。住宅会社の担当者の性格や、上司の判断などに問題があった可能性もある一方で、施主の要求が過剰すぎた可能性だってあります。これらの事は当事者でないとわからない事です。インターネットの一方的な批判だけで判断するのは危険です。
重要な事は、住宅会社の担当者と直接対面してコミュニケーションを図り、信用できる会社かどうかを自分で判断する事です。
そして情報収集する場合には、どれが正しい情報なのか見極める目が必要になります。
そのためには、最低限の建築の専門知識や住宅業界の事情などを知る事が必要になるでしょう。
良い住まいを建てるためには、努力が要るのです。