ホームインスペクションで使用する検査機器

事務所のプリンターが土曜日の夕方から故障してしまい、業務に支障が出ています。
修理依頼をすると、普段はわからない販売店やメーカーの対応の良し悪しが良くわかります。住宅も同じ事が言えるでしょう。

さて、中古住宅のホームインスペクションでは、主に目視で建物のコンディションを診断します。
しかし、一部測定が必要な部分には、検査機器を使用する事があります。
今回はどの様な検査機器を使用するのか、代表的なものを4つご紹介させていただきます。
1、木材水分計(ピン式)
電極ピンを測定する木材に当てるだけで木材の含水率が測定できます。建築用木材の含水率は、15～20％が適正とされています。含水率が30％を超えると、腐朽菌やカビの繁殖が懸念されるため、ホームインスペクションでも木材の含水率測定は良く行います。

2、レーザー墨出し器
壁や柱の傾斜、床の傾斜などを測定するために使用します。他に下げ振りやアナログの水平器で計測を行う事もあります。6/1000以上の傾斜が見つかった場合は、構造耐力上主要な部分に瑕疵がある可能性が高いと言われています。ホームインスペクションでも必ず行う調査です。

3、鉄筋探査機
基礎やブロック塀などの鉄筋の有無、位置や間隔などを調査する際に使用します。築年数が経過した古い木造住宅の基礎の中には、鉄筋が入っていない事もあります。

4、シュミットハンマー
コンクリートの圧縮強度を測定するための機器です。構造物に損傷を与えずに検査が可能(非破壊検査)ですが、他の測定方法と比較して精度はやや劣る(±20％程度)と言われています。一般的なホームインスペクションでは、ほとんど使用する事はありません。

一般的にホームインスペクションと呼ばれる調査は、主に建物のコンディションを把握する事を目的とした一次診断で、目視・体感・問診がメインとなります。しかし調査の効率や精度を高めるため、補助的にこれらの検査機器を導入する場合があるので、移動に使う車の中には常備しています。

⇒ 千葉市のホームインスペクション専門会社匠住宅診断サービスTopへ戻る