重要な床下と小屋裏の調査

今朝6時前の緊急地震速報にはびっくりしました。千葉市内でもかなり長い間揺れが続きました。
今のところ地震による大きな被害は確認されていない様ですが、この先も被害が出ない事を願いたいと思います。

さて本日は、ホームインスペクションの床下と小屋裏の調査についてご説明します。
一般的にホームインスペクションでは、点検口や床下収納庫などから目視確認する事を基本とし、床下や小屋裏に潜っての調査はオプションとなります。
国土交通省の既存住宅インスペクション・ガイドラインでも、調査の範囲を小屋裏点検口や床下点検口から目視可能な範囲としています。
私共では、基本となる調査を行った上でさらに詳細調査が必要だと思われた場合に、二次診断として床下や小屋裏に侵入しての全体調査をご提案させていただいています。

点検口から目視確認するだけといっても、これらの調査からは様々な事がわかります。
まず床下調査では、基礎の状態を確認する事ができます。基礎は建物の外部からも確認する事ができますが、外部はモルタルなどで化粧されている事が多いため、コンクリートの打ち込み状況やジャンカの有無、ひび割れの有無等基礎の素の状態を確認する上で重要です。まれに白蟻駆除や配管のメンテナンスのために基礎の一部が壊されてしまっている場合などもあります。
また、床下の乾燥状態、土台や床組みの状況、蟻道の有無、配管の状態や水漏れの形跡の有無、床下断熱材の施工状態などのほか、土台と柱の緊結状況や筋違いの緊結状況など、建物のコンディションを判定する上でたくさんの重要な情報を得る事ができます。

そして小屋裏の調査では、雨漏りの形跡の有無、緊結金物及び火打ち梁・水平構面の仕様、柱と梁の緊結状況や筋違い位置及び緊結状況、天井断熱材の施工状況などがわかります。

床下や小屋裏の不具合は重大な欠陥に繋がる可能性も・・・

床下や小屋裏の調査から見つかる欠陥や不具合は、建物の安全性や耐久性などの基本性能に大きな影響を与えるものが多いので、注意深く調査する事が必要です。
また、床下や小屋裏などの普段は目に見えない部分が丁寧に施工されていれば、その住宅を建てた会社の信頼度は高いと思われます。
一方、万一いくつかの不具合が発見された場合や、施工業者の信頼度が低いと思われる場合には、より詳細な調査を行っておいた方が良いでしょう。
特に住宅購入前の調査の場合は、その結果次第で、購入判断に大きな影響を与える場合もあります。

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