昨年の様々な話題の中でも、「SMAP解散」はインパクトの強い話題のひとつでした。
今後5人が同じステージに立つ事はないと伝えられていますが、プライベートでも5人で集まる事はもう二度とないのでしょうか。
TVなどではメンバー同士の結束が非常に固く、仲が良い様に思っていましたが、元々プライベートでは友達の様な付き合いはほとんどなく、あくまでも仕事をする上でのパートナーとしての関係だったそうです。
仕事では信頼関係を築けても、「仕事のつながりが無くなると同時に終わる関係」ではあまりにも悲しく思えてしまいます。しかしよくよく考えると、我々の会社での人間関係も同様な関係が多い様に思います。会社では毎日仕事で支えあっていても、会社を辞めたとたんに音信不通になるのは寂しいものです。
さて、今後スマートハウスの普及に向けた動きが加速しそうです。
スマートハウスとは、情報技術を活用して家庭内のエネルギー機器や家電などをネットワーク化し、エネルギーの消費を最適に制御できる機能を持った住宅の事で、大手ハウスメーカーを中心に開発が進んできました。
一方住宅設備機器大手メーカーのLIXILグループでは、2015年度からビッグデータ等の先端技術を活用し、さらなる高度利用に向けての検証や実証実験を進めているそうです。
最大の特徴といえるのが各種建材を活用した住まいの情報化で、門扉や外壁、窓、天井、壁、ドア、キッチン、水栓、浴槽、トイレなど屋内外に200以上のセンサーを設置してネットワーク化し、部屋ごとの温度や湿度、ドアの開閉、住人の在室状況などのデータを収集して、安心・安全・健康・省エネ等トータルな生活価値向上を目指すといいます。
住まいづくりの本質とは?
例えば、幼児が浴槽に誤って入って溺死してしまう事故を防ぐため、身長で大人と子供を見分けて子供の場合は、自動で排水する仕組みなどまるでSF映画の様で、いかにも住宅設備機器メーカーらしい発想だと思います。
今後はビッグデータや人工知能(AI)等の先端技術を活用して、介護・医療・防犯・エネルギー・教育・メディアなど多くの分野への活用を見込んでいるそうです。
震災による被害や省エネ問題、住まい手の高齢化などを受けて、安全や健康は今後の家づくりでは重要な課題である事は間違いありません。しかし、これらの情報技術を活かした住まいづくりが本当に正しい方向に進んでいるのか、少し考えさせられます。
快適性や利便性、安全性を追求し過ぎた結果、何か住まいづくりで大切な事が忘れられている様な気がしているのは、私だけでしょうか。「住まいに求められる大切な事は何なのか?」原点回帰が必要です。