住宅リフォームでは、住み始めてから設備機器が故障したり、リフォームした部分に不具合が生じてしまう事が時々あります。
また、竣工検査では見逃してしまった不具合が見つかる事も珍しくありません。
多くのリフォーム会社では、この様な事態に備えて保証制度を設けています。
保証書に記された一定の期間(多くは1～2年間)の間に生じた不具合については、リフォーム会社が無償で修理するというものですが、その期間や内容、免責事項などはリフォーム会社により異なります。
この様なリフォーム会社独自の保証の他に、リフォームかし保険(リフォーム工事瑕疵担保責任保険)というものがあります。
国土交通大臣が指定する保険法人に、リフォーム会社が加入する保険です。
この保険の長所は、瑕疵や不具合の補修費用に保険金が使える事や、万一、リフォーム会社が倒産してしまっても、保険金で補修工事を行う事ができる点です。
また、工事中や完了時に第三者の検査員が検査を行うという点もメリットになります。
保険加入は任意で、保険料の支払いは、工事の発注者になりますが、加入するメリットは少なくないと思います。
リノベーション工事の発注はリフォームかし保険事業者登録業者へ！
保険期間は、構造耐力上主要な部分と雨漏りの侵入を防止する部分(ただし工事を行った部分)は5年間、その他の工事部分が1年間です。
ただし、全てのリフォーム会社のリフォーム工事でこの保険が利用できるわけではないので、注意が必要です。
保険を利用するためには、工事を行うリフォーム会社が国土交通大臣指定の保険法人に事業者登録している必要があります。
そして事業者登録を行うためには、建設業の許可や、住宅の建設工事経歴などをもとに、審査があります。
保険法人も無駄な保険金を支払いたくないので、当然の事でしょう。
よってそれなりの実績がないと事業者登録する事ができないので、保険利用の有無にかかわらず、事業者登録しているかどうかは、リフォーム会社選定の際の指標になります。
逆にいえば、リノベーション工事を行っているにもかかわらず、事業者登録していないのは、登録できない何らかの理由がある可能性が高いといえます。
リノベーション工事や増改築工事などの大規模リフォームを行う際には、リフォームかし保険の事業者登録をしている会社に依頼する事をお奨めします。
登録業者かどうかは、インターネットの一般社団法人「住宅瑕疵担保責任保険協会」の中にある登録事業者等の検索サイトから確認する事ができます。
大規模リフォームは、社会的信用のあるリフォーム会社に依頼を！
