熱戦が続くWBC日本代表。昨日のキューバ戦も手に汗握る展開で見事な逆転勝利!決勝ラウンド進出が見えてきました。
本日のイスラエル戦にも勝って、全勝でアメリカ行きを決めて欲しいと思います。
さて、私は長年住宅会社でリフォーム事業を行って来ましたが、お客様から苦情を受ける事もゼロではありませんでした。
リフォームのクレームで多かったのは、「思っていたイメージと違う」、「思っていたよりも使いにくい」といったイメージ違いによるものが圧倒的でしたが、最も頭を悩ませられたのが「誰が付けたかわからない傷」の問題でした。
新築工事の場合は、引き渡し前に完了検査や内覧会があり、その時点で傷や汚れまでチェックされ、補修終了後に引き渡しとなります。
しかしリフォームの場合、住みながら工事を行う事も多いため、工事が完了したところから順次使い始める事もあって、つい完了後のチェックがおざなりになりがちで、後で傷が見つかっても責任の所在がはっきりしない事がほとんどでした。
そして傷が見つかるのは、何も新たに工事を行った部分とは限りません。
工事を行っていない部屋の床材や家具などの傷が見つかり、「工事前にはなかった傷なので、工事中に付いたものだろう」となるのが普通でした。
多くの場合は、会社で補修費用を負担して修理を行っていましたが、この様な事が頻繁に起きれば、利益が圧迫されるばかりでなく、お客様との関係もギクシャクしてしまいます。
機器や家具、仕上げ材等の養生(傷や汚れ防止のためにシートやべニアなどで覆う事)を剥がして使用を開始する際に、必ずお客様に確認してもらえれば防げるのですが、実際にはなかなかタイミング的に上手くいかない事もあるのが現実でした。
そして次に困った事は、迷惑駐車、作業後の片づけの不備、約束時間の不徹底、作業中の私語や携帯電話での会話、非常識な行動など業者や職人のモラルやマナーに関するクレームでした。
業者や職人に対する教育や指導は、定期的に業者会や安全大会などを開催して行っていましたが、そこに出席するのは下請け業者の社長や職長クラスのみで、全ての職人が出席するわけではありません。様々な決まり事を作っても、下請け会社の末端の職人まで徹底させるのは決して簡単ではありませんでした。
また現場には、運送会社の運転手など、普段はほとんご関わりがない人も多数出入りします。
在宅リフォーム工事とリフォーム会社の本音・・・。
常にお客様の監視の目がある在宅のリフォーム工事では、品質管理だけ行っていれば良い訳ではなく、非常に神経を使う仕事でした。
この様に、リフォーム工事には新築工事以上に気遣いが必要な場面がたくさんあります。
リフォーム工事を行う際には、在宅での工事はできるだけ避けたいというのが、ほとんどのリフォーム会社の本音でしょう。
しかしやむを得ず在宅工事を行う場合には、後で「こんなはずではなかった」と後悔する前に、施主側にも事前にある程度の覚悟が必要かもしれません。こんな話はリフォーム会社の担当者は決してしないと思いますが・・・。
在宅リフォームではこの様な中で生活する事が強いられるのを覚悟しましょう。