日本の住宅の60%は欠陥住宅って本当?

今日からいよいよプロ野球日本シリーズが開幕します。
最近10年間では、パリーグのチームが7度日本一になっていて、対戦成績でも33勝26敗1引き分けと優勢です。
しかし、今年は広島に勢いがあるので好勝負が期待され、楽しみです。広島打線がセリーグには少ない日ハムのパワーピッチャーを打てるかどうかが勝負の分かれ目になりそうです。

さて、インターネットで検索すると、欠陥住宅に関する投稿は物凄い数になります。
不幸にして欠陥住宅を手にしてしまった方のいきさつや、現在の心境などが書かれているものが多く、他人事ではありません。
トラブルの内容は、設計図と実物との違い、地盤に問題があったために生じた不同沈下、雨漏り、断熱施工の不備、構造上の欠陥、水漏れ、手抜き工事、追加料金の発生など多岐に渡っています。

「日本の一戸建て住宅の60%は欠陥住宅である」と語っている著名な欠陥住宅問題の第一人者もいる程で、どの程度の欠陥があれば欠陥住宅と呼ぶのかという問題もありますが、確かに中古住宅のホームインスペクションを行っていると、新築当時からの不具合と思われるものは、多くの住宅に存在します。

原因は、チェック機能の不備です。
本来であれば、現場の監理は施工業者とは別に、設計者が行うものですが、住宅メーカーや工務店では設計・施工・監理を一括で請け負っているため、検査は現場監督が一人で行う事が多く、どうしてもチェックが甘くなる傾向があります。

価格競争が激化し、厳しいコスト管理が要求される様になると、下請け業者にも負担がかかります。職人がなるべく手間と時間を省いて、たくさんの仕事をこなそうとすれば、結果的に手抜き工事につながる事にもなります。
また、住宅会社でも合理化を図って人員を削減すれば、現場監督一人あたりの仕事量が増えて、現場管理が行き届かなくなってしまうのは当然の結果なのです。万一手抜き工事があっても、それを見つける手立てがありません。

欠陥住宅被害に遭わないために・・・

これから住宅を購入しようとしている方、これから住宅を建てようとしている方は、これらの事実を良く理解した上で、絶対に失敗しない方法をとらなければなりません。

契約したらあとは住宅会社に任せっきりにするのではなく、建て主自らが十分な情報収集を行って建築知識を身に付け、積極的に家づくりにも参加して、現場にも頻繁に足を運ぶべきだと思います。
現場で作業する大工や職人も、顔を良く知っている建て主に対しては、いい加減な仕事はできないものです。
注文住宅よりも建売住宅に欠陥住宅が多い理由も、この事と無関係ではないでしょう。

欠陥住宅被害にあってから、裁判やそれを伝えるためのブログなどにたくさんのエネルギーを使うのは精神的にもきついと思います。欠陥住宅を摑まない様にするために、最大限のエネルギーを使って欲しいと思います。

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