外壁シーリングレス工法

今週の日曜日には、F1日本GP決勝が鈴鹿サーキットで開催されました。
地元での活躍が期待されたF1復帰2年目のホンダでしたが、16、18位と期待外れの結果となりました。
1980年代から1990年代にかけて、F1界を席巻したホンダ+マクラーレンのゴールデンコンビですが、復帰後はいまだに未勝利。
現代のF1で勝利するためには、エンジンパワーのみでなく、様々なオペレーションの問題や、信頼性の問題、空力など、常識を超えた進化が必要になっていると思います。

さて、中古住宅のホームインスペクションを行う中で、最も指摘する事が多いのが、外壁のシーリングの劣化。
築10年を過ぎると、ほとんどの建物のシーリングが劣化して、亀裂や破断、剥離、硬化等が目立つ様になります。

外壁のシーリングは、目地からの雨水の侵入を防ぐための重要な役目を果たします。シーリングが劣化すると雨漏りの原因になります。
しかし、最近のサイディング材は高耐久化が進む一方で、シーリング材は汚れが付きやすく美観を損ねる上、フッ素樹脂を採用したサイディングよりも劣化が早いため、外壁を塗り替える前に打ち替えが必要となって、建物全体のメンテナンスコストを押し上げる原因となっています。

サイディングメーカーでは、その短所を解消するため、窯業系サイディングのシーリングレス化を推進しています。
壁面のつなぎ目はもちろん、出隅・入隅部分や窓周り部分なども専用の部材を用いて、シーリングを用いない工法を実現しました。(一部でシーリング材を使用する必要が生じる事もあります。)

シーリングレス工法の課題

しかし、シーリングレス工法では、使用する部材や金物が特定され、壁材を突き合わせるにも高い施工精度が要求されそうで、職人にも熟練が必要でしょう。
腕の悪い職人では、満足のいく仕上がりは期待できそうにありません。
また、張り合わせた外壁材が収縮したり動いたりすると隙間ができ、壁内に雨水が侵入する原因になります。
シーリングなら、数ミリの誤差は吸収できても、シーリングレス工法ではもっとシビアになりそうです。
地震の際にも板間に隙間がないため、サイディングどうしが変形してぶつかりあって、破損しないかどうか心配です。

そして、現場で検査を行う際にも、シーリングであれば完成後にチェック可能でも、シーリングレス工法では、雨水の侵入を防ぐジョイナーや止水ゴムの類いは仕上がってしまうと全く見えなくなってしまうので、施工中の検査、確認が重要になると思います。
とはいっても、作業につきっきりという訳にはいかないと思うので、職人の高いモラルが必要になるでしょう。

以上の様に、まだネック事項はあるものの、建物のシーリングレス化が進めば、建物の長寿命化を妨げる最大の課題が解決できるのは間違いありません。

blog_import_54a871ec23ffd1

千葉市のホームインスペクション専門会社匠住宅診断サービスTopへ戻る