リフォーム会社に見積依頼をすると担当者が要望のヒアリングを行うと共に、現地で確認のための調査を行います。
1件ごとに状況が異なるリフォームのプランや見積書を作成する上で、この調査(現場調査といいます。)はとても重要な仕事です。
注文主の要望通りのリフォームが技術的に可能かどうか、法的な問題はないか、リフォームに併せて行っておくべき工事は何か、施工する上でネックとなる事はないかなど、ここでの作業がプランニングや見積作成の基になります。
リフォームでは全く同じ工事を行うのにも、建物の状態や作業環境などによって工事のすすめ方が大きく異なる場合もあるのです。
現地調査の質によって、工事の満足度が決まるといっても過言ではありません。
後で予定外の工事が発生して余分な追加工事を請求される、工期が大幅に伸びる、近隣からクレームを受けるなどのトラブルは、実は現場調査の不備から起こる事も少なくありません。
工事が大掛かりになるほど当然現場での確認事項も多くなり、調査に2、3時間かかる事も珍しくないのです。
それにもかかわらず、簡単な現場調査しか行わないリフォーム会社もあります。
工事希望箇所を一通り見て簡単な採寸を行うだけでは、様々なトラブルが発生する可能性があります。
一方、担当者のスキルや経験不足のため、調査に見落としが多く、問題点に気付かないケースもあります。
1回の調査では状況がわからずに、後日上司や職人を連れて再調査に来たり、何度も同じ調査を繰り返す場合もあります。
現地調査にも当然会社のコストがかかるので、この様な会社の場合、余計なコストも全て見積書に加算されてしまいます。
良いリフォーム会社かどうかをを現地調査で見分ける!
現地調査で確認すべき項目は多岐にわたり、正確な調査には高いレベルのスキルが必要です。
リフォーム会社の担当者に全て十分なスキルと経験があるとは限らないので、良いリフォーム会社はミスを防止するための手段として、工事項目や工事部位別に「チェックシート」を用意し、これを記入しながら調査を進めていけば誰でも最低限の調査ができる様にしています。
この様なツールがあるかどうかは、良いリフォーム会社を見極めるひとつの目安になるでしょう。
また現地調査を行ってから見積書が提出されるまで、時間がかかる業者も要注意です。
自社で見積書の作成ができずに下請業者任せにしているか、相手の立場を考えない企業体質の可能性があります。100万円前後の工事で1週間以内、500万円クラスの工事でもプラン作成と併せて2~3週間以内が目安になるでしょう。
見積にこれ以上かかる業者に発注した場合には、十分な現場管理は期待できず、工期が長い、対応が遅い、約束事が守られないなどの不安があるので注意してください。
現地調査チェックリストの例