リフォーム工事前の近隣挨拶

今日から11月。
早いもので今年も残り2か月になりました。
先月は例年にない降水量の多さと大型の台風の上陸などで、雨漏りに関する問い合わせが多い1か月でした。

さて、中古住宅を購入して引っ越し前にリフォームする場合、意外と軽視しがちなのが近隣住民への配慮。
通常はリフォーム会社の担当者が工事を着工する前に近隣挨拶を行いますが、その範囲や方法は会社によって様々です。
現場となる家を中心に10軒以上挨拶回りを行う会社もあれば、1区画全部を漏れなく回る会社、両隣しか挨拶しなかったり、中には全く近隣挨拶を行わない会社もあります。
しかし、工事開始前の近隣挨拶は、将来そこに住む人にとってとても重要です。
どんなに注意して工事を行っても、工事中に近隣の方に迷惑をかけることは避けられません。
工事をすれば音が出ますし、材料の搬出入の際には前面道路にトラックが路上駐車します。
また工事の内容によっては臭いがしたり、塵や埃が発生します。
見ず知らずの職人がひっきりなしに出入りするだけでも、心配性の方にはストレスになるでしょう。

何の挨拶もなくある日突然工事が始まれば、苦情が出ても何の不思議でもないのです。
そして工事中に近隣の方と揉め事でも起きれば、最も困るのはそこに引っ越す人です。
工期が延びたり、工事が無事終了しても良好な近所付き合いが初めから難しくなってしまいます。

挨拶が必要な軒数と持参する粗品

リフォーム会社を選ぶ際には、こうした近隣への配慮や折衝ができる会社に依頼する事が非常に大切になります。
ただ近隣からの要望や意見を聞くだけでなく、時にはできない事はできないとはじめからキッパリと断る事も必要です。
(中には工事は午後からにして欲しいとか、水曜日は作業しないで欲しいなどの無理な要望が出る場合もあります。)
特に新たに引っ越す場合には、元々住んでいた家をリフォームするのと異なり、近隣の方とは全く面識や付き合いがない
ので尚更無理な要望が出やすくなります。
そこでできるだけリフォーム会社の担当者と一緒に挨拶回りを行う事をお奨めします。
そして挨拶を行う範囲は、最低でも両隣と向かいの家3軒、裏の家3軒の8軒程度は必要でしょう。
その際には、粗品としてラップやクッキングペーパー、洗剤類等の日用品を軒数分用意すると良いと思います。
(リフォーム会社は粗品として社名入りタオルを用意する会社が多い様に思います。)

つい忘れがちな工事着工前の挨拶ですが、引っ越した後で気持ちよく暮らしていくためにも決して忘れて欲しくないと思います。
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