今月25日に、構造スリットの施工不良が少なくとも全国40以上のマンションで見つかったとNHKが報じました。
構造スリットは、鉄筋コンクリート造の建物が地震の際に柱や梁などの損傷を防ぐための緩衝材ですが、構造スリットの施工不良は建物が完成してしまうとわかりません。
地震を受けて不具合が発生してから発覚するケースがほとんどです。
柱周辺の壁にひび割れを見つけたら注意が必要です。
さて、今年の10月からいよいよ消費税率の引き上げが行われることになりそうです。
国土交通省では、消費税率引き上げによる住宅需要の変動を平準化するため、様々な施策を実施する予定です。
その中のひとつに、一定の性能を持つ住宅を購入したり、持ち家をリフォームして性能を向上させたりした場合に、1ポイントで1円相当のポイントがもらえる「次世代住宅ポイント制度」があります。
付与されたポイントを使って、暮らしを便利にする様々な商品と交換することができます。
プチリフォームだけでも利用できる便利な次世代住宅ポイント制度
この制度は前回の消費税率引き上げ時に実施された「省エネ住宅ポイント制度」の適用範囲を広げた内容になっていて、特に大がかりな工事をしなくても、住宅設備機器の交換などを行う「プチリフォーム」でも活用できるのがポイントです。
ひとことでいうと、国の他の補助金・助成金制度と比べてかなり敷居が低いのが特徴です。
増税対策の制度というと、新築や大規模リフォームなどが適用条件になると思われがちですが、エコ設備や家事の負担を軽減する設備を導入するだけで、次世代住宅ポイントが発行されます。
対象となる設備は、エコジョーズ等の高効率給湯器や高断熱浴槽、節水型トイレ、ビルトイン食洗器、浴室暖房乾燥機、掃除しやすいレンジフードなどで、一定のポイント分以上の商品を購入すればポイントが付与される仕組みです。
たとえばユニットバスのリフォームにあわせて、高断熱浴槽、節湯水栓、高効率給湯器、浴室暖房乾燥機を設置すると7万ポイント、キッチン交換にあわせて自動調理対応コンロ、対象のレンジフード、ビルトイン食洗器を設置すると3万9,000ポイントといった具合なので、かなりお得感があります。
ただし、消費税率10%が適用され、引き渡しが19年10月1日以降であることが条件です。
またポイント制度を利用するためには申請が必要なので、あらかじめ工事を依頼する会社で申請が可能かどうかの確認をしておくとよいでしょう。
リフォームの内容によっては、10月1日以降に工事を行った方が得することもあります。
これからリフォームを行う予定の方は、特に急ぎでなければ「いつ工事を行えば良いか」について信頼できる業者に相談してみると良いでしょう。
次世代住宅ポイントを上手に活用して、家事の負担を減らしましょう。