チバリーヒルズの今。

先日、仕事の途中に久しぶりに千葉市の超高級住宅街「ONE HUNDRED HILLS」に立ち寄ってきました。
県外の方にはあまり馴染みがないと思いますが、バブル期の1989年に、東急不動産が、千葉市の中でも奥深い場所の緑区あすみが丘で、一軒5億~15億円もする超高級の土地付き一戸建て住宅(土地が500~1,000坪、建物延床面積 130~150坪)を販売しました。
バブル真っ盛りの時に分譲されたことから、当時はバブルの象徴的存在として、テレビなどでもよく紹介されていました。

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別名チバリーヒルズと言った方がご存知の方が多いかもしれません。
ロサンゼルス郡西部にあるハリウッドセレブなどの邸宅が建ち並ぶ全米有数の高級住宅街に例えた呼び名ですが、バブル期とはいえ、あまりに価格が高過ぎた事や、都心から遠すぎる事が原因で、60戸の計画だったのが半数以上売れ残ってしまった様で、今でも売れ残った土地は販売されている様でした。
現在入居しているのは数件だけで、多くは別荘や会社の保養施設として使用されているといいます。

しかし、道路や歩道も広く、街並みは日本と思えないぐらいに統一感があって、完成度も高くて綺麗です。
写真でお見せできないのが残念ですが、建物も本物のビバリーヒルズの邸宅の様です。
ちょうど道路の芝生の手入れ作業中でしたが、ほとんど人が住んでいないので、毎月の管理費がどれ位かかるのか余計な事が気になってしまいます。

バブルの痕跡と分譲業者の責任

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上の写真は分譲地の入り口にあるゲートですが、日中は警備員が待機している様でした。
「家の見学はお断りします」という看板がありますが、分譲地内に入る事は可能です。

人の気配がほとんどないゴーストタウンの様な街の様子を見ると、バブルの爪痕とはいえ、明らかにマーケティングの失敗といえるでしょう。当時、ここに理想の街ができる事を思い描いて、大金をはたいて住宅を購入した人達が見た夢の事を思うと、住宅購入は自己責任といっても、分譲業者の責任は重いのではないでしょうか。

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