中古住宅への注目度が高まりつつある様です。
中古住宅と新築住宅の購入を比較検討する際に、中古住宅でネックとなるのは「古さ」ゆえの構造的な不安や購入後のリフォームなどの手続きの煩雑さ、住宅ローン等でしょう。
この様な不安解消を目的としたサポートを行うのが、中古住宅の仲介とリノベーション、住宅ローンの斡旋までを一括して相談・対応するワンストップサービス事業者です。
ワンストップサービス事業者を利用する際に注意したいこと
提供されるサービスは、物件探し、不動産仲介、建物調査、リノベーション(リフォーム)、一括融資、アフターサービスなど多岐にわたります。消費者の立場からは一貫して一つの事業者に相談できるので、手間が少なく安心できます。
また、資金計画の面でも中古住宅購入ローンとリノベーション費用をまとめて低金利のローンとして利用できるのも大きなメリットです。
最近こうしたワンストップサービスを提供する事業者が増えていて、仲介とリノベーションを共に手掛ける事をアピールしています。
ただこの様な事業者も、不動産業者、リフォーム業者、設計事務所等業態は様々で、それぞれ得意分野、不得意分野があります。
また、インスペクションも設計、施工も検査も全て同じ事業者では消費者寄りの調査や検査は期待できません。
仮に物件購入前にインスペクションを行ったにしても、自らが扱う物件に欠陥や不具合があった時に事実をそのまま報告するとは限りません。
中古住宅を購入してリノベーションを考えている場合は、こうしたワンストップで相談できる事業者に依頼する事は非常に良いと思うのですが、お手盛りのインスペクションやリノベーションにならない様注意が必要です。
また同じ事業者の中でも、仲介部門とリノベーション部門の担当者が別々の場合が多いので、それぞれの担当者の連携が悪いとワンストップサービスのメリットが活かせません。会社の実績をしっかりと見定めて依頼する様にすると共に、不安があれば第3 者にもチェックを依頼しましょう。