私がホームインスペクションの会社を立ち上げてから間もなく4か月が経とうとしています。
「一部上場企業を抜け出して従業員も雇わずに、自分の経験とスキルだけを頼りに起業するのは余程
の決意だったのでしょう」とよく言われるのですが、私の場合は決してそうではありませんでした。
それまで自分がやってきた事を分析し、自分ができる事、やりたい事と人に役立ちそうな事を考えたら
ごく自然な選択だった様に思います。
決して「自分を試してみたい」などというカッコいいものでもありません。
もちろん借金もせずに、手持ちの資金ですぐに事業が始められる事が大前提だったのですが、何よりも
お客様から求められる事業でなければ成り立ちません。
果たして代金を支払ってホームインスペクションを求めている人がどれ程いるのか、その人達が自分を
選んでくれるのか等々大きな不安がありました。
そんな訳で、起業して初めてインスペクションの依頼を受けた時は会社員時代のどんなに大きな受注や
社内での高評価よりも大きな喜びがありました。
お客様はとにかく自分という個人を頼って、自分の助言を必要としてくれた訳ですから。
そして大変有り難い事に、少しずつインスペクションの依頼も増えてきています。
ホームインスペクションを通じてできる事とは？
自分が起業した会社で何かが売れたら、それはどんな人でもきっと感動するでしょう。
金額や数量の大小は関係ありません。
私は30年以上住宅業界にいました。特にリフォーム業界には今でも愛着を持っています。そして同時にこの業界の奥の深さを実感しています。業界内には問題が山積していますし、それを改善するにもまだまだ学ぶべき事がたくさんあります。
今の自分にできる事は、ホームインスペクションや住宅に関わるコンサルティングを通じて、多くの方が
中古住宅の購入や住宅のリフォームで満足していただける様にお手伝いする事ですが、それが中古住宅の
流通や住宅リフォーム市場の活性化、空き家率の減少、欠陥住宅の減少等に少しでも貢献できる様、努力
していきたいと思っています。
