現在、「ペンパイナッポーアッポーペン」の動画で世界中で大ブレイク中のピコ太郎。
実は13年前の30歳の時、以前ここでご紹介したことのある当時の人気テレビ番組「マネーの虎」に出演していた様です。
当時お笑い芸人だった彼は、「世界を騒がせたい」とバンドを結成してロンドンでデビューするために、マネーの虎たちに700万円の投資を求めましたが、あえなく玉砕。
投資家たちからも、その才能は高く評価されていた様なのですが、さすがに現在のブレイクぶりまでは予想外だった事でしょう。
13年先を読む事は、簡単な事ではありません。当時大成功をおさめていたマネーの虎たち(投資家たち)の多くが、その後転落人生を送っている事からも明らかです。
さて以前にもお伝えしましたが、「デザイナーズ住宅」と呼ばれる建築家が設計した住宅では、雨漏りの発生する率が高い様に思います。
木造住宅のみでなく、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の住宅でも、雨漏り被害が数多く発生しています。
私がリフォーム会社に勤務していた時代にも、こうした住宅のオーナー様から何度も雨漏りの調査依頼を受けた事がありました。
この様な住宅では、雨漏りの原因が複数ある事も珍しくなく、原因を全て突き止めて完全に修理が完了するまでに、1年以上かかった事もあります。
デザイナーズ住宅では、ベランダの手摺やサッシ廻り、軒先など特殊な納まりが多いものの、詳細なディテールを描き込んだ図面が作成されない事が多く、現場では防水をシーリングのみに頼らざるを得なくなりがちです。
防水をシーリングのみで行うと、建材同士が多少動く事で切れてしまったり、経年劣化で防水機能が低下して雨漏りが発生してしまう事は、建築の専門家なら誰でも知っている事です。シーリングは二次防水と考え、万一シーリングが切れてしまっても、雨漏れしない様な納まりを工夫するのが普通です。
それにもかかわらず、現場ではシーリングのみに頼った施工が平然と行われています。
住宅会社の保証期間内に発生した雨漏りであれば、施工会社の無償修理が受けられますが、保証期間が過ぎてしまうとシーリングが劣化する度に雨漏り被害に悩まされる様になってしまいます。
シーリングのみの防水処理は、問題だらけなのです。
しかし、建築家から施工業者に対して、具体的な納まりを指示した図面が渡される事はほとんどありません。「カッコいいデザインは考えるが、施工方法は施工業者にお任せするので後はよろしく・・・」という訳です。
雨漏り住宅被害の設計者責任の追求
そして実際に雨漏りが発生した際には、原因の特定は簡単な事ではなく、設計・施工分離発注の場合には、責任分担も難しくなります。
しかし現実は、雨漏りは施工責任とされがちで、施工会社の責任で補修工事を行うケースがほとんどで、中には建築家が雨漏りが発生した事さえ知らないケースもあります。
住宅施工会社は、こうした雨漏り事故を未然に防ぐための図面チェックを積極的に行い、設計が原因と特定できれば設計者にも責任が及ぶ様に、納まりが不安な図面には設計者に対して注文をつけるべきです。
雨漏り等のトラブルが発生した際に、保証に頼って修理するだけでなく、施工者側から積極的な改善要求をしていかないと、日本のデザイナー住宅の品質は、一向に向上していかないでしょう。
上記写真は本文とは関係ありません