最近は新型コロナの影響で、自宅でYouTubeを見て過ごす時間が増えました。
単に娯楽のためだけでなく、時々仕事に関連するものも見ています。
欠陥住宅、欠陥リフォームに関するものや、省エネ・耐震などの住宅性能について解説しているもの、建物調査・インスペクションに関するものなど、一般の人向けに非常にわかりやすく解説しているものが少なくないので、是非住宅の購入やリフォームを考えている多くの方々にも見て欲しいと思います。
さて、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令以降、勤務先から在宅勤務を要請された方が少なくないと思います。
私は時々、企業様へのスポットコンサル業務を行っていますが、4月から先月にかけてのコンサルはすべてWEB会議や電話などにより行いました。
ここ数年働き方改革を進める上で推奨されてきた「テレワーク」が、新型コロナの感染拡大によって思いがけずに一気に進展する結果になりました。
コロナの感染が完全に収束するのには、まだかなり多くの時間が必要だと思われるので、今年の5月に政府の専門家会議がまとめた「新しい生活様式」でもテレワークが提示されました。
したがってコロナが終息した後にも、完全に元の働き方に戻ることはない様に思います。
ピンチをチャンスに変える施策とは?
テレワークが広く普及すると、従来の不動産の価値や住宅そのもののあり方が大きく変わる可能性があります。
テレワークが日常的になって会社に出社するのが週2~3日程度になれば、住まいが多少勤務先から遠くなっても、郊外の自然豊かな環境を求める人が増える可能性が高くなります。
実際に都心にオフィスを構える企業がオフィスの賃貸契約を解約したり、社員の地方への移住が増えていたりといったことが目立っている様です。
都市部の狭くて賃料が高い賃貸住宅で暮らすよりも、郊外に広いマイホームを購入する人が増えるのは当然の流れでしょう。
また住まいそのものにも、寝室やリビングの一角に仕事用のコーナーを設ける、使わなくなった子供部屋を仕事部屋にリフォームする、リビングに可動式の間仕切りを新設する、家の中のIT環境を整備する、といったテレワークへの対応が求められる様になると思います。
さらに生活の中心が家になって自宅で過ごす時間が増えれば、少しでも快適に過ごしたいと思う方が増えるでしょう。
コロナ禍により引き続き厳しい経営が続くと思われるリフォーム、住宅業界ですが、この様な場面で他社と明確に差別化できる提案力を発揮することができれば、ピンチをチャンスに変える糸口になるかもしれません。