念願のマイホームも年月が経過すると様々な箇所が経年劣化し、故障や不具合が生じる様になります。
私は築12年のマンションに住んでいますが、現在外壁や屋上の防水工事などの大規模修繕が行われています。
他にも昨年から今年にかけて、浴室シャワー水栓の漏水、給湯器故障、洗浄便座(ウォシュレット)故障、トイレのスイッチの作動不良(板バネ交換)などが相次いで発生し、昨日には洗面化粧台洗髪シャワー水栓のフレキ管から漏水が発生しました。
自分で出来る事はDIYで交換・修理を行ったので費用は25万円ほどで済んでいますが、全て業者に頼めば40万円近くかかると思います。
マンションであれば経年劣化による不具合箇所の修繕に備えて、修繕積立金を毎月積み立てて準備しておくのが普通ですが、一戸建住宅の場合には意外と忘れがちです。
しかし一戸建住宅でも築10年もすれば、外壁や屋根のメンテナンスが必ず必要になります。
他にも給湯器やエアコン、ガスコンロなどの設備機器も早ければ7~8年で交換が必要になることもあります。
家を建てる際には、毎月の住宅ローン返済や税金、保険などについては住宅会社の営業マンからの資金計画の助言を受けて綿密な計画を立てたとしても、修繕にかかる費用についてはつい後回しにしてしまいます。
一戸建住宅はマンションの様に共用部分がないため、マンションほど修繕積立金がかからないと思われがちですが、それは間違いです。
住宅会社の営業マンは契約をとりたいために、建てた後のメンテナンス費用についてはなるべく触れない様にする傾向があるので注意が必要です。
故障や何か不具合が発生してからあわてて修理費用を調達することになっても手遅れです。
一戸建住宅の修繕積立金の額は?
では一戸建住宅の修繕積立金はどれ位必要なのでしょうか。
将来必要になる補修費は、建物の構造や仕様、設備、面積などによって異なるので全て予見するのは困難ですが、建物にとって最も大敵となる雨水の侵入を防止する部分のメンテナンスはどんな家でも避けられません。
目地のシーリングの打ち替えやバルコニーの防水、屋根・外壁の塗装などです。
さらに住宅の寿命を延ばすためには、シロアリ予防工事も行っておく必要があります。
これらの工事はおよそ10年ごとを目安に必要となり、最低でも100万円くらいかかります。
これに給湯器やガスコンロなどの交換費用を加えると、最低でも月々1万円の積立は必要になるでしょう。
(10年で月々1万円×12か月×10年=120万円)
マンションの修繕積立金の相場が1万円~1.2万円/月位(築年数が古くなるほど高額)なので、ほぼマンションと同じくらいの額です。
しかしこれではまだ十分とはいえません。
設備機器の故障や漏水などの突発的な不具合には対応することができません。
現在全く積立を行っていない様であれば、すぐにでも最初は月々1万円から始めて、徐々に増やしていくことをお奨めします。
建物の寿命はメンテナンス次第で長持ちすることもあれば、短くなってしまうこともあります。
また適切なメンテナンス時期を逃してしまうと、さらにメンテナンス費用が膨らんでしまいます。
いざという時にあわてることがない様、普段からメンテナンスを意識しておくことが大切です。
弊社では、大切なお住まいのメンテナンス計画や、修繕積立金の算出などのアドバイスも行っています。
お気軽にご相談ください。
住まいのメンテナンス予定表の例